冷凍した豚肉が臭いときの臭い取り
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お買い得な時にたくさん買って、冷凍庫に入れておいた豚肉。
いざ解凍して使おうとするとなんだかイヤな臭いが気になることってありませんか?

せっかく保存しても、臭いのせいで食べられなくなってしまうのは残念です。
そこで、今回は豚肉の臭み取りや冷凍焼けの対策を詳しくまとめてみました。

冷凍焼けしてちょっと臭うかも…という豚肉でも、下味の付け方や調理法に工夫すれば、美味しく復活させることができるんですよ。

その他、臭いがする豚肉を食べれるかどうかの判断基準、においの原因や予防方法などをお伝えしています。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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冷凍豚肉のにおいを取り除く方法

新鮮な豚肉とローズマリー

冷凍肉のいやなにおい、困りますよね。
とはいえ、異常な強いにおいやぬめりがない場合は、まだ食べることができます。

もちろん危ないなと思ったら廃棄ですよ(あとの章で目安をお伝えします)。

食べることにしたら、臭いを気にならなくするために、次のような方法を試してみましょう。美味しい料理に復活できるかもしれません。

日本酒で処理する

豚肉に料理酒

日本酒は肉や魚のにおいを消す効果があります。
これは、日本酒のアルコールが加熱されると蒸発し、同時ににおいも取り除く効果があるためです。
また、日本酒の有機成分がにおいを中和する作用もあります。

冷凍豚肉を解凍したら、全体に日本酒(料理酒でもOK)を振りかけ、20分ほど置いておきます。

それから、普通に調理してみてください。
子どもが食べるときは、アルコールをしっかり飛ばすことを忘れないでくださいね。

日本酒は味が染み込みやすくなり、食材も柔らかくなる効果があります。
においがない時でも、最初に日本酒で処理するのは良い方法ですよ。

生姜でにおいを取り除く

おろしショウガ

生姜の辛み成分は、豚肉のタンパク質と結びつき、においを消してくれます。

豚肉を生姜のすりおろしに漬け込む方法もいいですし、もし豚肉のにおいがそれほど強くなければ、料理するときに生姜を加えるのもいいですね。

チューブの生姜でもOKですが、新鮮な生姜をすりおろして使うと、より効果が高まります。

料理にお酢を活用する

酢豚

お酢に含まれる酢酸は、豚肉の不快なにおいを取り除くのに効果的です。
冷凍でにおいが出た豚肉は、お酢を使った料理がいいでしょう。

豚肉とお酢の組み合わせといえば、酢豚がポピュラーですが、他の料理にもお酢を加えるだけでOKです。

たとえば、豚汁の最後にお酢を加えたり、生姜焼きのたれにお酢を混ぜると、さわやかでおいしくなります。

骨付き豚肉を煮込むときは、最初にお酢を加えると、骨から肉が離れやすくなり、食べやすくなりますよ。

しっかりと味をつける

豚肉ににんにくと醤油で味をつける

しっかりと味をつけることは冷凍肉の臭いを和らげる効果があります。

冷凍肉の特有の臭いが気になるとき、適切な調理法と味付けをすることで、その臭いを抑えることができます。

下味として、肉をマリネ液(例えば、醤油、みりん、にんにく、生姜など)に漬け込むことで、臭いを和らげると同時に味が染み込みます。

少し濃い目の味付けにすることで、臭いが気にならなくなるでしょう。

よく煮込む

ポークシチュー

煮込み料理は長時間、低温で肉を煮ることにより、肉の臭いを和らげます。

肉がゆっくりと煮込まれることで、臭いの元となる成分が分解されやすくなり、また、他の材料の味が肉に染み込むことで臭いをカバーしてくれるんですね。

例えば、シチューやポトフ、煮込みハンバーグなどが良い例です。

香辛料を使う

ポークカレー

強い香りのある香辛料やハーブを使うことも、冷凍肉のにおいを抑える効果的な方法です。

にんにくや生姜、ローズマリー、タイムなどは、その強い香りでにおいを隠し、料理の風味を高めることができます。

特にカレーは、たくさんのスパイスを使うので、これらの強い香りが肉のイヤな臭いをわからなくしてくれますよ。

冷凍した豚肉がにおう理由

冷凍した豚肉

冷凍した豚肉がにおう主な理由は、大きく分けて2つあります。
もともとの豚肉ににおいがある場合と、冷凍による品質低下(冷凍焼け)です。

もともとの豚肉に臭いがある場合

こちらは、冷凍による臭いというより、もともと豚肉自体が新鮮でなくにおいがあった可能性が考えられます。

豚肉は、もともと獣の臭いがある食品ですが、少し古くなるとそのにおいが強くなります。
腐敗するまではいかなくても、購入してから時間が経過し、古くなった豚肉は不快なにおいを放つことがあるんです。

古くなってから冷凍しても臭いはそのままなので、豚肉は新鮮なうちに食べることが大切ですね。

また、食材が空気に触れる面積が広いほど傷みが早く、ミンチ肉、切り身、ブロック肉の順に腐りやすくなります。この点も覚えておくといいですね。

冷凍焼けが原因の場合

新鮮な豚肉を冷凍したはずなのに、臭いが気になる、という場合は「冷凍焼け」が原因かもしれません。

冷凍焼けとは、食材が長期間冷凍保存されることで、風味や品質が下がる現象です。
冷凍庫の中は乾燥しやすく、食材の水分が少しずつ蒸発していきます。

この水分が失われた部分に空気が触れると、酸化が進み、それが風味の低下や、冷凍庫の中の他のにおいが食材に移る原因になります。

見た目が白っぽくなり、冷凍庫の臭いが移ったりしていることもありますね。

冷凍豚肉が臭うときは食べれる?

食べられるか食べられないかのジャッジ

冷凍した豚肉からにおいがする場合、食べる前に安全かどうかのチェックが必要になります。
次の点に注意して、慎重に判断してくださいね。
最後は自己判断ですが、危ないなと思ったら、やめておくことをおすすめします。

食べることができる目安

臭いがわずかにする
少しだけ臭いがある場合でも、食べることは可能です。解凍後、肉の変色や強い変なにおいがないか確認してください。

臭いが少しするが色が変わっていない
解凍してみて、肉の質感や色に明らかな異常がなく、わずか臭いが気になる程度なら食べることができます。

解凍後に判断
臭いがあっても、解凍後に変色や強いにおいなどの異常が見られなければ、食べることが可能です。


食べない方が良い目安

強いにおいがする
冷凍前の肉が腐っている可能性が高く、食べない方が良いです。

色が変わっている
茶色や灰色に変色している場合は腐敗している可能性があり、食べない方が良いです。

ネバネバやヌルヌルがある
解凍後にネバッとしたりヌルッとしていたら腐敗している可能性が高いので食べない方が良いです。


冷凍前の状態や購入後すぐに冷凍したかどうかなど、状況によっても食べられるかどうかが異なります。

明らかに強い変なにおいがする、解凍後に粘り気やヌルヌルがある場合は、安全のため捨てることをお勧めします。

豚肉をにおわないように冷凍する方法

ラップしてジップロック

豚肉の冷凍でにおいの原因が「冷凍焼け」である場合、空気にさらさないこと、急速に冷凍することの2つのポイントに注意すると、においを防ぐことができます。

ラップとジッパー付きバッグでの二重保存

豚肉を冷凍するときは、まず小分けにしてラップで包み、その上からジッパー付きバッグに入れて冷凍しましょう。

冷凍焼けの原因は、肉が空気に触れることです。

なので、冷凍焼けを防ぐためには、豚肉をできるだけ密閉して空気にさらさないことが重要です。

薄いラップだけでは途中で剥がれることもあるため、ジッパー付きバッグでしっかり保護しましょう。

アルミトレイを使用した急速冷凍

これは豚肉のにおいを防ぐというより、美味しさを保つための方法です。
食品は凍るまでの時間が短いほど、解凍したときの食感が変わりにくいです。

ジッパー付きバッグに入れた豚肉をアルミトレイにのせることで、冷凍されるまでの時間を短縮することができます。

冷凍庫に急速冷凍機能があればそれを利用してください。
それがなくても、熱伝導率の良いアルミトレイを使って、同じような効果を得ることができるんですね。

アルミトレイがない場合は、手持ちの保冷剤で肉を上下から挟む方法も効果的です。
アルミ(なければステンレスでも)トレイは100均でも売っていますので、何枚か冷凍庫に入れておくといいですよ。

まとめ

冷凍室で保存していた豚肉の臭いが気になったら、下処理や調理法でカバーすることができます。
日本酒やお酢、生姜などを使って下ごしらえをしたり、香辛料を使った煮込み料理にするといいですね。

冷凍した豚肉からにおいがする原因は、豚肉がもともと傷んでいたか、冷凍焼けによることが多いです。
解凍してあまりに臭いが強い時は腐敗しているかもしれませんので、食べずに廃棄することも検討してください。

豚肉を冷凍するときは、なるべく新鮮な状態で、買ったその日に冷凍するといいですね。
その際はできるだけ冷凍焼けを防げるように、二重にしてアルミトレイに乗せるなどの工夫をしましょう。

冷凍した豚肉に臭いがしてもなんとか美味しく調理することはできそうですが、やはり臭わないように上手に冷凍することが大切です。
長く保存するほど冷凍焼けの心配があるので、できるだけ早く使うようにしたいですね。

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