茹でた蕎麦の残りは、ちゃんと保存することができるんですよ。
そのまま冷蔵庫に入れると、だいたい3日間くらいは大丈夫。冷凍庫に入れる場合は、1ヶ月くらいが目安になります。
ただし、保存する時間が長くなるほど、蕎麦のおいしさや食感は少しずつ落ちてきます。だから、できれば早めに食べるのがベストです。
この記事では、次のようなことをご紹介します。
・茹で蕎麦がどれくらい持つか
・保存した茹で蕎麦の美味しい食べ方
・乾燥蕎麦の正しい保管方法
・開けた後の乾燥蕎麦の賞味期限と保存について
もし、蕎麦をたくさん茹でてしまって余らせてしまった経験がある方は、この情報をぜひ活用してみてくださいね。
余った茹で蕎麦、どうやって保存する?
茹でてしまった蕎麦が余った時、ちゃんと保存する方法がありますよ。
蕎麦が生麺だろうが乾麺だろうが、一度茹でたら、その後の保存方法は同じです。
それでは、どんな保存方法があるか見ていきましょう。
冷蔵庫で保存する場合
茹でた蕎麦は、他の麺類と比べてくっつきやすいんです。
余った蕎麦は一度にまとめずに、一食分ずつまたは一人前ずつに分けて、ラップでくるむといいですね。
ラップでくるんだ蕎麦を、チャック付きの保存袋に入れて、袋の中の空気をしっかり抜いて、冷蔵庫にしまいましょう。
冷凍庫で保存する場合
冷蔵庫での保存と同じように、蕎麦は空気に触れさせないようにして、乾燥を防ぐことが大切です。
ただ、冷凍すると麺が伸びたり、食感が変わってしまうことがありますから、冷凍はあまりおすすめできません。
できるだけ、冷蔵庫での保存を選び、早めに食べきるようにしましょう。
保存した茹で蕎麦の日持ちはどれくらい?再加熱の仕方は?
冷蔵庫でしまった茹で蕎麦は、だいたい3日間が持ち時間の目安になります。
一方で、冷凍庫で保存した場合は、約1ヶ月くらいは持ちます。
保存している期間が長くなると、蕎麦のおいしさは少しずつなくなっていきます。
なるべく早く食べたり、別の料理に使ったりするのがいいですよ。
冷蔵庫で保存した蕎麦を食べる時は、最初に冷水で洗って、麺をほぐしてから食べるといいですね。
暖かい蕎麦にしたい時は、麺つゆでささっと温めるだけでOKです。
長く茹でなおすと、麺がのびたり柔らかくなりすぎて、味が落ちてしまうことがあるので注意しましょう。
冷凍してある蕎麦を食べる時は、冷蔵庫でじっくり解凍するか、流水で解凍する方法があります。
温めて食べたい場合、麺が凍ったままでも鍋に入れてOKです。
この時は、麺を無理にほぐさないようにして、自然に解凍するのを待つのがポイントです。無理にほぐすと、麺が壊れる恐れがあります。
蕎麦の風味や食感が気になる時は、濃い味付けの料理にするか、他の料理にアレンジするのも一つの方法です。
濃い味付けの例としては、カレーをかけたり、豆板醤などで辛味をきかせたり、にんにく強めの味付けなどがあります。
インターネットにはいろいろなレシピがあるので、試してみるといいでしょう。
他の料理にアレンジする方法としては、チヂミや蕎麦入りのお好み焼きなどがあります。これらもネットでレシピがたくさん見つかりますよ。
これらの料理は、蕎麦が余った時だけでなく、普通の蕎麦料理に飽きた時や、中華蕎麦がない時の代わりとしても使えます。
いろいろ試してみると、新しいおいしさに出会えるかもしれませんね。
乾麺の蕎麦、正しく保管する方法って?
茹でた蕎麦の保存方法の次は、乾麺の蕎麦の保管方法についてお話ししますね。
乾麺の蕎麦は、高温や湿気を避けて、直射日光が当たらない場所にしまうと良いです。
おすすめの場所は、パントリーや調理器具から離れた棚などになります。
調理器具の近くにある棚や引き出しは、熱が伝わりやすく、蕎麦の保管には向いていません。
また、床下収納のように風通しが悪い場所も、湿気がたまりやすいので避けた方がいいですね。
乾麺の蕎麦は、半生麺や生麺と違って、冷蔵庫での保存はあまりおすすめできません。
未開封でも、冷蔵庫の中の湿気が風味を落としたり、カビの原因になるからです。
だから、乾麺の蕎麦は常温で保管するのがベストなんです。
パッケージのままでも保管できますが、他の食品と触れ合って壊れることもあります。
乾麺が折れたり変形したりするのを防ぐためには、もとのパッケージに入れたまま、もう少し硬い筒などに入れて保管するといいですよ。
100円ショップでも長いパスタや乾麺が入るタッパーが売られています。
乾麺の蕎麦を適切に保管すれば、長い間品質を保つことができます。ぜひ、上のポイントを参考にしてみてくださいね。
開けた後の乾麺蕎麦の上手な保管方法と賞味期限って?
開けた蕎麦の乾麺を保存する時、一番大事なのは、しっかりと密閉することです。
開けたままにしておくと、ホコリやゴミが入る危険があるだけでなく、カビや虫がわくかもしれません。
乾麺は空気に触れると、おいしさが落ちたり他の劣化が進んだりするので、きちんと密閉することが重要です。
開けた後の蕎麦は、もとのパッケージに入れたまま、ジッパー付きの保存袋に入れて、乾麺が折れないように丁寧に巻いて保管するのがいいですね。
下の画像は、パスタなのですが、私はこのようにして保管しています。
袋をあけるときに、長い辺のほうを開けて、くるくると巻くとしっかり封をできるんです。
専用の密閉容器を使うのもいい方法です。
保管場所は、開ける前と同じように、高温多湿を避け、直射日光の当たらないところが適切です。
開けた後の乾麺を冷蔵庫に入れるのは避けましょう。湿気るとおいしさが落ちやすいからです。
常温で保存するのがベストで、湿気が気になる場合は、食品用の乾燥剤を一緒に入れると安心です。
乾麺の賞味期限については、いろいろな意見があります。
ネットでは、「開けた後でも賞味期限内なら大丈夫」という声もあれば、「賞味期限を過ぎても平気だった」という声もあります。
でも、乾麺を作っているメーカーが、開けた後の賞味期限について具体的に教えてくれていることは少ないです。
だから、保存の仕方によって変わると思われます。
賞味期限内でも、保存が悪いと味が落ちたり、カビが生えることもあります。
逆に、保存がいいと、賞味期限を過ぎても食べられることもあります。
開けた後の乾麺を食べる時は、賞味期限内でも、乾麺にカビや虫がいないか、変なにおいがしないかなど、しっかり確認してから食べるようにしましょう。
美味しい蕎麦の茹で方と伸びないコツ
蕎麦を美味しく茹でるためには、蕎麦が伸びないようにする工夫が大切です。そのためには、次の二つの方法があります。
・茹でた蕎麦を早く氷水で冷やす
・蕎麦の水切りをしっかりとする
茹でた蕎麦を氷水で冷やす時は、蕎麦をざるにあげて、手で優しく洗うようにしながら水気を切ります。
その後、蕎麦を少しずつ持ち上げて、水気を落としてから盛り付けましょう。
蕎麦が伸びる原因は、蕎麦が余計な水分を吸ってしまうことです。
茹でたての蕎麦は、表面と中心の水分量が違っていて、それがコシのある食感を作ります。でも、伸びるとこのバランスが崩れて、食感が悪くなります。
調理の途中でほかのことに気を取られて、蕎麦の水を切らずに少しのあいだ放置しただけでも、伸びて美味しくなくなってしまいますよ。
冷やしてしっかり水切りをすることで、時間が経っても美味しく蕎麦を楽しめます。
蕎麦がくっつかない茹で方のコツ
蕎麦を茹でた後にくっつかないようにするコツは、茹でる時に「少しだけ牛乳を加える」ことなんです。
ちょっと意外だったかもしれませんが、牛乳を加えても蕎麦の味には影響しないので、安心してください。
それに、茹で上がった蕎麦をしっかりと氷水で冷やすことも大切です。
これで蕎麦にコシができて、美味しくなります。
蕎麦は茹で方で味が大きく変わるデリケートな食材です。
美味しい蕎麦を茹でるポイントをしっかり覚えておきましょう。
蕎麦がくっつかない茹で方
- 十分な量のお湯を沸かす
- 牛乳を加える
- 蕎麦を茹でる
- 氷水でしめる
蕎麦を茹でる時は、大きな鍋でたっぷりのお湯を用意します。
一人分の蕎麦(約100g)に対して、最低1.5リットル以上のお湯が必要です。
お湯が多いと、蕎麦を入れても温度が下がりにくくなります。
温度が下がると、麺が切れやすくなるので注意しましょう。
牛乳を約25㏄(コップの4分の1程度)入れてから、蕎麦を入れます。
牛乳の乳脂肪が蕎麦のタンパク質について、くっつきを防ぎます。
牛乳を加えると、茹でたあとのお鍋の手入れも楽になります。
蕎麦を入れる時は、全体に広がるようにします。
茹でている間、麺がくっつかないように、鍋底から菜箸で蕎麦を持ち上げてかき混ぜます。お湯が沸騰して、蕎麦が鍋の中でうまく動くようにします。
お湯があふれそうになったら、火加減を調整してください。
茹で上がった蕎麦を氷水に入れて、しっかり洗います。
これで、糊化を防いで、蕎麦のぬめりを取り除いて、コシのある食感にします。
氷水を何度か替えながら、蕎麦を洗うのがポイントです。
これらのコツを活用して、美味しい蕎麦を楽しんでくださいね。
蕎麦の保存と茹で方 まとめ
茹でた蕎麦が余ったとしても、冷蔵や冷凍での保存が可能です。
保存する時は、冷蔵でも冷凍でも同じで、1食分ずつラップに包んでから、ジッパー付きの保存袋に入れて空気を抜いて密閉し、乾燥を防ぎます。
食べる時には、冷蔵保存した蕎麦は流水でほぐし、冷凍保存した蕎麦は自然解凍するか流水で解凍します。
暖かい蕎麦にしたい場合は、凍ったまま鍋で加熱することもできますが、麺がボロボロにならないように、茹ですぎやほぐしすぎには気を付けましょう。
乾麺の蕎麦を保存する時は、開けたかどうかに関わらず、高温多湿を避けて、直射日光の当たらない普通の温度の場所にしまいましょう。
開けた後の蕎麦はしっかり密閉して保管し、賞味期限のうちに食べきるようにしましょう。賞味期限があるとしても、乾麺の状態をしっかりチェックしてから食べることが大切です。
夏の涼し気なざるそばから年越しそばまで、一年中楽しめるお蕎麦。
デリケートな食材ではありますが、上手に茹でれば案外保存も効く便利なものです。
美味しいだけでなく身体に良いともいわれていますから、もっと活用していきたいですね。