
ピーマンって美味しいですよね。
栄養が豊富な緑黄色野菜だし、価格も安定しているので我が家でも毎日のように食べている野菜です。
さて、あなたはピーマンって種ごと食べられるって知っていましたか?

私もピーマン大好きです。種って栄養があるんですか?グリーンサラダが好きなんですけど、種も一緒に生で食べられるかな?
実はピーマンの種には捨てるともったいない栄養がたっぷりで、意外な効果もあるんですよ。
種ごと食べられる簡単なレシピもご紹介していきますね。
ピーマンの種を食べると体にいい!
ピーマンの種は食べられます。同じ仲間のシシトウはわざわざ種をとらずに食べますよね。
実はピーマンの種って、食べてはいけない「毒」があるどころか、体にいい栄養がたくさん含まれているんです。
もともとピーマンは栄養価の高い緑黄色野菜で、特にビタミンCやβ-カロテンが豊富です。
ところがピーマンの種を食べることで他にもとれる栄養が増えるんですよ。
それは、カリウム、カプサイシン、ピラジンです。それぞれ説明していきますね。
ピーマンの種に含まれる栄養成分
カリウム
カリウムは、体の中のナトリウム(塩分)とのバランスをとりながら、血圧や水分量の調整をしてくれるミネラルです。
長時間の立ち仕事などで「むくみ」が気になる人や、血圧が高めのひとは積極的にとりたい栄養素です。
カプサイシン
カプサイシンというのは、唐辛子の辛味成分です。唐辛子の仲間であるピーマンは辛くはありません。でも、わたと種の部分にはカプサイシンが含まれているんですね。
カプサイシンには代謝を上げて血行を良くするはたらきがあり、体がポカポカ温まったり、疲れがとれたりなどの効果を期待できます。
ピラジン
ピラジンというのは、ピーマンの持つ香り成分です。聞き慣れない名前ですが、このピラジンは「薄毛を防ぐ効果がある」といわれているんです。
ピラジンには血行を促すはたらきがあるので、頭皮の毛細血管に栄養が行き渡り、毛髪の健康に役立つんですね。
このように、今まで捨ててしまっていたピーマンの種や種の周りのワタの部分には、体にいい成分が含まれているんですね。
むくみや冷え性が気になる女性や、頭髪が気になる男性にはうれしい話ではないでしょうか。
ピーマンを生で食べるレシピ
ピーマンは生でも食べられます。もちろん種やわたの部分もOKです。
でも先ほどご説明したように、種やわたには苦味成分や香り成分が多く含まれています。ピーマン独特の味が濃いので、苦手な人や子供が食べる場合は取り除いたほうがいいかもしれません。
ピーマンの味が大好きな人は、栄養を摂るためにも種やわたごと食べるのはいいことですね。
種やわたごと薄く輪切りにしてグリーンサラダにするのもいいですが、和え物やナムルにしても簡単で美味しく食べられます。ポリ袋でさっと作れるレシピをご紹介しますね。
ピーマンと竹輪の塩昆布和え
- ピーマンは種とわたごと薄くスライスします。
- 竹輪も薄く輪切りにします。
- 1と2をポリ袋に入れ、塩昆布とごまを揉むように混ぜます。
分量は、ピーマン1個につき塩昆布・ごまをひとつまみずつくらいで。
ピーマンのナムル
- ピーマンは種とわたごと薄くスライスします。
- ポリ袋に1を入れ、塩を入れ揉むように混ぜます。
- 2がしんなりしたら水分を絞り、ごま油を混ぜます。
分量は、ピーマン2個につき塩ひとつまみ、ごま油小さじ1くらいで。
ピーマンを生で美味しく食べるためには、パリッとみずみずしい新鮮なものを選びましょう。古くなると種の部分が黒ずんで見た目もよくありません。
パリッとさせるために、調理前に氷水に浸けておくのもおすすめです。
ちなみに、ピーマンの繊維は縦に通っているので、横に輪切りにすると柔らかい食感になり、縦にカットすると苦味成分が抑えられます。好みで食べやすい切り方を試してみてくださいね。
ピーマンの種とわたを使った食べやすいレシピ
ピーマンは加熱して柔らかくなることで食べやすくなりますね。生よりもたくさん食べられるので、加熱調理して食べるのもおすすめです。
ピーマンは加熱して食べても栄養が減る心配はいりません。
一般にビタミンCは加熱に弱い栄養素ですが、ピーマンには、ビタミンC を熱から守り吸収をたすけるはたらきを持つビタミンPも一緒に含まれているんです。
また、体の中でビタミンAに変わるβ-カロテンは油とともに加熱することで吸収が良くなります。
ここでは、簡単な調理で種とわたごと食べられるレシピをご紹介します。
ピーマンの生姜煮
- ピーマン3個を種とわたごと、くし切りにします。
- 生姜ひとかけを千切りにします。
- 鍋に水大さじ2、みりん大さじ1、醤油大さじ1を煮立たせます。
- 3に1と2を入れ、フタをしてピーマンがくったりなるまで煮ます。
焼きピーマンのおかかしょうゆ
- ピーマンは種とわたごと縦2つに切ります。
- フライパンに油を敷き、ピーマンを両面焦げ目がつくまで焼きます。
- お皿にとり、かつおぶしを載せ、しょうゆを回しかけます。
まとめ
ピーマンは種ごと食べられるというだけでなく、むしろ栄養が豊富なので食べたほうがいいということがわかりましたね。
生野菜が好きな人はもちろん生で食べることができるし、加熱調理をしても栄養が減る心配がないのでいろんな食べ方を楽しむことができます。
薄毛の予防に効果があるとはびっくりですが、むくみ解消や代謝アップに期待して、ダイエット中でも積極的に食べていきたい野菜だなって思いました。