賞味期限の切れた卵やヒビが入って不安な卵など、どうやって捨てればいいでしょうか。
生卵は、普通に生ゴミとしてそのまま捨ててしまって大丈夫です。
でも、水っぽいのが気になるとか、臭いが気になるという場合もありますね。
この記事では、そんなときでも安心して捨てる方法をご紹介します。
そもそも、捨てる必要もなかったり…?
そして、やってはいけないNGな捨て方もご紹介しますので、最後まで読んでみてくださいね。
生卵の捨て方:そのまま生ゴミへ
卵が割れてしまったり、賞味期限が過ぎてしまったりした場合、捨て方に迷う必要はありません。
そのままゴミ箱へ!地域のルールに沿って、生ごみとして処理を行いましょう。
ネットで情報を探すと、「卵を茹でてから捨てる」という提案も見かけますが、もし卵が腐っていたら、加熱することで不快な臭いが発生する恐れがあります。
また、この方法には時間も手間もかかりますし、何よりキッチンの調理器具を使ってゴミを処理するのは少し気が引けるものですよね。
生卵の捨て方:外から見えない工夫
多くの人が気にするのは、「卵がごみ袋の中で割れたらどうしよう」という点ですよね。
最近は、ごみを透明の袋で出す自治体が増えているため、割れた卵が見えてしまうのは気持ちが悪いかも。少し気になるところです。
この問題に対処するためには、卵が外から見えないようにする工夫が必要です。
例えば、卵を別の容器に入れたり、布や紙で包んでからごみ袋に入れるといいでしょう。
そうすることで、ごみ袋が透明であっても、割れた卵が見えることを防ぐことができますよ。
牛乳パックでの処理法
卵を牛乳パックに入れて捨てれば、中で卵が割れても安心です。
パックの口をガムテープでしっかりと封じれば、どんな角度で倒れても中身が出ることはありません。
新聞紙やチラシで包む
新聞紙やチラシで卵を丁寧に包めば、外からの衝撃に対しても強くなり、割れにくくなります。
特に新聞紙は、割れた場合に中身の水分を吸収してくれますから、中身の漏れを防ぐことができます。
臭いの問題も少なくなるので、一石二鳥の効果があります。
チラシは新聞紙ほどの吸収性はありませんが、水をはじく特性があるため、外側に漏れ出る心配は少なくなります。
レジ袋やその他の袋を活用
小さなレジ袋に卵を入れて捨てると、割れても中身が漏れる心配がありません。
ただし、レジ袋が有料化されていることも考慮すると、少しもったいないかもしれません。
その場合は、通販の商品が入っていた袋や、大きめの郵便物の封筒を再利用するのも良いでしょう。
また、スーパーでお肉のパックなどを入れてもらう透明のポリ袋に、新聞紙などで包んだ卵を入れれば二重に安心です。
生卵の捨て方:臭い対策
特に蒸し暑い季節は、食べ物が腐りやすく、卵の臭いが気になることもあるでしょう。
そのような場合は、少し手間を加えると良いです。
スナック菓子の袋を利用
スナック菓子や食パンなどが入っていた袋は、空気の透過率が非常に低く、臭いが外に漏れにくいです。
卵をそのような袋に入れ、ガムテープで封をすれば、臭いの心配はありません。
重曹水や酢の利用
生ごみ全般に、重曹水や酢を薄めた水を振りかけると臭いが抑えられます。
重曹水の作り方は、水100mlをスプレーボトルに入れ、重曹小さじ1を入れてよく振って溶かします。
重曹のアルカリ性が腐敗を防ぎ、臭いを抑える効果があります。
酢を使用する場合は、水で倍に薄め、スプレーボトルで使用しましょう。
酢のもつ殺菌効果により、臭いのもととなる雑菌の増殖を抑えることができます。
乾燥させた茶殻やコーヒーかすの使用
茶殻やコーヒーかすには脱臭効果があります。
カラカラに乾かしておいて、卵などの生ゴミと一緒に捨ててください。
湿っていると、逆に臭いの原因になることがあります。
NG!間違った卵の捨て方
卵の処分方法としては、一般的な生ごみとしての処理が基本です。
それ以外の方法で捨てるのは避けましょう。
卵を流しに捨てるのはダメ
卵をシンクなどから水道に流して捨てるのは、絶対に避けてください。
卵を割り、中身を流しに捨てると、排水管が詰まる恐れがあります。
この方法は排水設備に損害を与えかねないため、安易に実行しないようにしましょう。
卵をトイレに流すのもダメ
インターネット上で卵をトイレに流す方法を見かけることがありますが、これも良くありません。
トイレの排水管は消化された食べ物を処理するように設計されており、消化されていない卵を流すと下水や浄化槽などに悪影響となることがあります。
捨てる前にチェック!卵はまだ使えるかも
これまで卵の捨て方について詳しく説明してきましたが、捨てる前にもう一度確認してみてください。
賞味期限が切れているからといって、卵が必ずしも食べられなくなっているわけではありません。
賞味期限切れの卵がまだ食べられる場合も
卵の賞味期限は多くの人が思っているよりも長く、特に冷蔵保存している場合、期限が切れてからも一定期間は食べることが可能です。
賞味期限とは、その食品が最もおいしく食べられる期間を示しており、特に卵の場合、生食する際の目安となります。
寒い時期など、気温が低い環境下では、卵の保存状態が良ければ、賞味期限から1ヶ月経過しても安全に食べられることが多いです。
ただし、重要なのは、賞味期限が切れた卵を生で食べることは避けるべきだという点です。加熱することにより、食中毒のリスクを減らすことができます。
廃棄が必要な卵の見分け方
卵が腐っているかどうかを確認する一番の方法は、卵を割って中身を見ることです。
見た目やにおいをチェックし、以下のような特徴が見られたら、その卵は食べられません。
・黄身と白身が混ざり合い、ドロドロの状態になっている
・アンモニア臭や硫黄のような強い臭いがする
・生臭さが感じられる
これらの状態になっている卵は、食べることができないので廃棄する必要があります。
割った卵を捨てる時は、生卵と同様、牛乳パックに入れたり紙で包む、ポリ袋に入れるなどして生ゴミとして処理しましょう。
床に落ちた卵の掃除には塩が使える
最後に、うっかりして床に卵を落としてしまった場合の、塩を使った対処の仕方をお伝えしておきますね。
塩にはたんぱく質を分解し、水分を吸収する作用があります。
この性質を利用すると、卵白が固まって掃除がしやすくなるんですね。
落ちた卵を捨てる際は、次のような手順で対応すると良いでしょう。
①落ちた卵の白身部分に塩をふりかけ、その状態で約10分放置する
②黄身を潰さないように注意しながら、キッチンペーパーで拭き取り、その後捨てる
ただし、じゅうたんなどの柔らかい素材の上で卵を落とした場合には、この方法では適していません。
じゅうたんに固まった卵が染み込んでしまい、清掃が非常に困難になることがあります。
じゅうたん上で卵を落としてしまった場合は、キッチンペーパーや新聞紙を使って卵を慎重に取り除き、捨ててから洗剤を使って掃除をしましょう。
卵の捨て方について:まとめ
この記事では、卵の正しい捨て方について幅広く解説しました。以下がその要点です。
卵の処理方法: 見た目が気になる場合や、漏れを防ぐためには、牛乳パック、新聞紙、レジ袋などを利用して卵を包んでから捨てましょう。
NGな捨て方: 卵を流しやトイレに流すことは避けてください。排水管のトラブルの原因となるおそれがあります。
賞味期限切れでも食べられるかも: 卵は、賞味期限切れでも状態によっては食べられることがあります。異臭や異常な見た目がなければ、加熱して食べられる可能性があります。
落とした卵の掃除: 床に卵を落とした場合は、塩を使って掃除すると効果的です。塩がたんぱく質を固めることで、掃除がしやすくなります。
このように、卵の捨て方にはいくつかのポイントがあります。
日常生活の中で卵を廃棄する際は、これらのポイントを参考にしてくださいね。