
マイクロファイバータオルって臭くなるのが早いと思いませんか?
柔らかくて水分をよく吸う、汚れをよく落とすということで、ヘアタオルや掃除用クロスにマイクロファイバータオルがよくおすすめされていますが、綿のタオルと比べていいことばかりではないように感じます。

ですよね!うちは髪を洗ったあとに巻くタオルと、キッチンの台ふきんをマイクロファイバーにしたんだけど、確かにニオイが気になります。
私は洗面所の手拭きタオルに変えて感じたのですが、手を洗って拭いたあとの手が臭いんです!生乾きの雑菌臭ですね。普通に洗濯しているのになんでだろうと思いました。
やはり綿のタオルとは違うようだと、マイクロファイバータオルのことについてよく調べてみたんです。
マイクロファイバーの特徴を知って、取り扱いのコツがわかると、ニオイに悩むことも少なくなりましたよ。

使い心地は気に入っているので、正しいお手入れの仕方を知りたいです。ハイターや柔軟剤を使っていいのかどうかも…
それでは、マイクロファイバーが臭くなる原因や、臭いがとれる洗い方などをまとめましたので、同じように気になっている人はぜひ参考にしてくださいね。
マイクロファイバーのメリットが臭いの原因に?
マイクロファイバーのタオルは、どうして綿のタオルよりも臭くなりやすいのでしょうか?
実は、マイクロファイバーの「良い点」である吸水性の良さ、汚れ落ちの良さなどが、臭いが出やすくなる要因にもなってしまっているのです。
ふわふわで水をよく吸う秘密は…
マイクロファイバーは、その名の通り非常に小さい(マイクロ)繊維(ファイバー)で作られています。しかもその繊維の断面を見るとギザギザに尖った形状をしているんです。
人の髪の毛の100分の1ともいわれる繊維の細さや、隙間の多いギザギザの形が、タオルに使えば吸水性や速乾性に優れ、お掃除クロスや布巾には汚れをよく絡め取るというメリットを生み出しています。
毛布や冬用の布団カバーにもよく使われますね。細い繊維はやわらかく肌触りがいいし、空気をよく含んで暖かいからです。
モラクセラ菌が繁殖しやすい環境
この特徴は、反対に考えると、細かい繊維の間に水をよく吸うのと同じように、汚れやホコリもたくさん取り込んでしまうことになります。
取り込んだ汚れが栄養分となり、そこに適度な湿度と温度、空気があると、雑菌が繁殖する条件が整います。
お風呂上がりや手を洗ったあとでも、使ったタオルには皮脂汚れや水分が付きます。ふかふかの繊維の中で、あっという間に生乾き臭の原因になるモラクセラ菌が増えてしまうのです。
濡れたまま放置しちゃダメ!
マイクロファイバーのタオルは、綿のタオルに代わる画期的なタオルですが、雑菌が繁殖しやすい特性があるため、取り扱いの面で気を付けなければいけません。
- 濡れたマイクロファイバーのタオルは広げて乾燥させる
- 洗濯カゴに溜め込まないでこまめに洗濯する
このようなことに気を付けて、湿ったり汚れたりしたままの状態で長時間放置しないようにしてくださいね。
マイクロファイバータオルの洗い方はここに注意!
マイクロファイバーのタオルは水分や汚れを含みやすいので、早めにきれいに洗濯することが大切です。
生乾き臭の原因になるモラクセラ菌は、洗濯で落とせなかった分がどんどん折り重なるように繊維に残っていくのです。そしてますます落ちにくくなっていきます。
繊維に残って染み付いてしまった菌が干している間にも増えていくため、洗ってもすぐに臭いが復活してしまうのです。
そこで、マイクロファイバータオルの臭いを防ぐには、汚れたまま放置せずに雑菌を繁殖させないことに加えて、汚れと雑菌をきれいに洗い落とすことが必要になってきます。
モラクセラ菌は熱に弱いので、綿のタオルなら煮洗いをしたりアイロンを掛けるなどの方法で殺菌することができます。
マイクロファイバーは熱に弱い
ところがマイクロファイバーはとてもデリケートな化学繊維であり、熱に弱いという性質があるのです。
マイクロファイバーのタオルの風合いや機能を保って長持ちさせるためには、
- 熱いお湯で洗わない
- 乾燥機を使わない
- 陰干しをする
など、高温にさらさないように気をつける必要があります。もちろんアイロンもかけられません。
高温に頼る以外の洗い方で対処するしかないわけです。
粉末洗剤で漬け置き洗いがおすすめ
デリケートな繊維を洗うのには中性洗剤がおすすめなのですが、臭いが気になるようなら、弱アルカリ性の洗剤を使うほうがいいでしょう。
液体の洗濯洗剤を使っているなら、粉末洗剤に替えてみましょう。
一般的に、液体よりも粉末洗剤のほうがアルカリ度が高く、汚れ落ちの効果も高いです。浸け置き洗いならさらに効果が高まります。
すすぎもしっかりと2度行い、風通しの良いところで早く乾かすようにしましょう。
ニオイや黒ずみ・黄ばみに強いバイオ洗剤を使うのもおすすめです。
マイクロファイバーの臭いにハイターを使うなら?
マイクロファイバーのタオルに臭いを発生させないためには、雑菌が増えないように乾燥させ、きれいに洗うことが大切でした。
でも一度ニオイが染み付いてしまうと、洗剤で洗うだけではなかなかとれません。
その場合は、ハイターなどの漂白剤で雑菌を死滅させましょう。
ハイターが効かない?
衣料用の漂白剤は、黄ばみなどを落として色柄をきれいに見せるだけでなく、ニオイの原因になるモラクセラ菌に対しても除菌効果があります。

でも、ハイターならもう使ってみたんですよね~
それって、液体の商品を洗濯するときにプラスしただけではないですか?

そうですよ~ 洗濯洗剤といっしょに使えて簡単なのでいつもそうしています。
普段のお洗濯ではそれで十分なのですが、この場合は雑菌を退治するためなので、粉末のハイターを使って浸け置きすることで、しっかり除菌してみましょう。
粉末の酸素系漂白剤で浸け置きする
強力な除菌・消臭の効果を期待するなら、粉末のワイドハイターを使います。
粉末の酸素系漂白剤なら、カラーブライトやオキシクリーンなどメーカーや商品名はなんでも大丈夫です。
つけ置きの際は、できるだけ水温が下がらないようにすることと、漂白剤を完全に溶かしてから、タオルが浮き上がってこないようにしっかりと沈めておくことがコツです。
色柄ものに使える洗濯用の酸素系漂白剤は、カビキラーなどの塩素系漂白剤のように強い刺激などはないですが、扱うときは手袋をしたほうがいいですね。
また、マイクロファイバーはデリケートな繊維なので、一度除菌したあとは菌が増えないようにきちんと干すように心がけ、あまり漂白剤に頼らないほうが長持ちするでしょう。
柔軟剤は?マイクロファイバーが吸水しない?
普通、マイクロファイバータオルは、柔軟剤を使ってはいけないことになっています。
柔軟剤を使うと繊維がコーティングされるため、マイクロファイバーの良さである吸水性が弱まるからです。

ニオイが気になるタオルに、柔軟剤で香りを付けるのもいい手かな~と思ったんだけどな。
実は私は、マイクロファイバーのタオルにも柔軟剤を使っています。
特に吸水性が悪くなるというほどの感じはありませんし、ちなみにランドリンなので抗菌作用もあり、いい香りがするので使ったほうがいいかなと思っています。
雑菌臭を柔軟剤の香りでカバーすることはおすすめしませんが、柔軟剤を使う他の洗濯物と一緒のほうがこまめに洗えるなら、そのほうがいい場合もあるでしょう。
一度柔軟剤を使ってみて機能性が落ちたと感じたら、次の洗濯で使わなければもとに戻るので、気軽に試してみるといいと思いますよ。
ノンシリコンの柔軟剤だといいかもしれませんね。
タオルの臭いって手強いですよね。 洗濯機から出して干すときには柔軟剤のいい香りがするし、乾いたあとも大丈夫そうだったのに、濡れた手を拭いたとたんに生乾き臭が復活! 拭いた手にいやな臭いが残ったりして、腹が立つんですよね~ …
まとめ
よく水を吸ってくれるので手拭きや布巾に使いやすく、洗髪後のヘアタオルとしても重宝するマイクロファイバータオル。
ただ洗濯してもとれない生乾きのようなニオイが気になるため、臭くなる原因や対処法をご紹介しました。
- マイクロファイバータオルが臭くなるのは雑菌が繁殖しやすいため
- 雑菌が増えないように、濡れたタオルは早めに乾かすこと
- 汚れたタオルは溜め込まずに早めに洗濯をすること
- 洗浄力の高い粉末の洗剤を使って浸け置き洗いをするとよい
- 粉末の酸素系漂白剤で浸け置きして除菌するとよい
綿のタオルも好きですが、マイクロファイバーはすっと水分をとってくれてそのあとサラッとするところがいいですよね。
臭いが出やすい材質ですが、原因になる雑菌を繁殖させないように気を付けて、気持ちよく使っていきましょう。