せっかく炊いたご飯の中心部が硬くなってしまったとき、食べられないのかな?とあきらめそうになっていませんか。
いわゆる芯が残った状態のご飯でも、電子レンジを使えば柔らかくすることができます。
この記事では、炊飯に失敗したごはんを、電子レンジや炊飯器を使ってふっくらさせる方法について詳しく説明しています。
また、芯が残ってご飯が硬くなってしまう原因や、そんなご飯を使った美味しい料理のアイデアも紹介しています。
電子レンジを使ってご飯をふっくらさせる具体的な方法
炊きあがったごはんの中心が硬く、芯が残ってしまった場合、電子レンジを使って元のような柔らかさに戻すことができます。特に、炊きたてから時間が経ってしまったご飯に効果的です。
以下がその手順です。
- お茶碗一杯分のご飯を平たい皿に広げる
- ご飯に大さじ1~2杯の水をかけ、ラップをかけてふんわりと包む
- 電子レンジで2分から3分間加熱する
加熱した後にご飯の様子を見て、まだ硬い部分があれば、さらに電子レンジで加熱します。
電子レンジでの加熱時間は、大体2~3分が目安ですが、レンジのワット数やご飯の状態によって加熱時間を調整してください。
通常のあたためよりもアツアツになってしまうので気を付けてくださいね。
芯が残ったご飯を炊飯器で柔らかくする方法
炊飯器で炊いたご飯が硬くなってしまった場合、再加熱で柔らかく戻すことが可能です。
この方法では、単に炊飯器のスイッチを再び入れるというだけでなく、以下のステップを踏みます。
- 1合のご飯に対して50ccの水を加えてざっと混ぜる
- 炊飯のスイッチをオンする
これにより、硬くなったご飯が再びふっくらとなります。
また、鍋で炊いたご飯が硬くなってしまった場合も、同様の方法で柔らかくすることができます。
その手順は以下の通りです。
- 鍋に入ったご飯をやさしくほぐしておく
- ご飯の硬さに応じて、その量の約3分の1のお湯を加え、中火で加熱する
- お湯が沸騰したら、火を弱めて約3分間、様子を見ながら加熱を続ける
- 水分がなくなったら火を止め、そのまま5分くらい蒸らす
水の量が重要です。多すぎるとご飯がべちゃべちゃになるので、適量を加えることがポイントです。
硬いご飯、食べない方がいい?
芯が残ってご飯が硬くなってしまった場合、食べられるかというと、もちろん食べられます。
ただ、食感が良くないため美味しくないです。そのまま食べるのは消化にも悪いかもしれませんね。
とはいえ、ご飯を捨てるのはもったいないですよね。そこで、いくつかの対処法が考えられます。
先にお伝えしたように、電子レンジを使うことで柔らかくなることがありますし、炊き上がりのご飯が硬い場合は、炊き直しで改善できることもあります。
また、白米のまま食べるのではなく、おじやにしたりリゾットにアレンジするなどの方法でも美味しくなるので、がっかりして捨てたりしないでくださいね。
ごはんに芯が残ってしまう原因は?
ご飯に芯が残って硬くなる原因にはいくつかの理由が考えられます。
・お米を水に浸す時間が不足していること
・ご飯の蒸らし時間が短すぎること
これら3つの要因を一つずつ詳しく見てみましょう。
お米と水の比率が正確でない
ご飯が硬くなる主な原因の一つは、お米と水の量の不均衡です。
よくあるのは、「しっかり目盛りまで水を入れたはずなのになぜ?」という疑問です。
ここで問題になるのが、お米や水の計量の誤りです。
一般的にお米の計量カップは1カップ180ccですが、料理用の計量カップでは1カップ200ccのものもあります。
200ccのカップでお米を計量してしまうと、水が不足し、ご飯が硬くなる可能性がありますので注意が必要です。
専用の計量カップがない場合は、水の適正量はお米の1.1~1.2倍が目安とおぼえておきましょう。
また、新米や古米、無洗米かどうかによっても水の量を調整する必要があります。
特に古米は水分が少ないため、少し多めの水を加えると良いでしょう。
無洗米の場合は、ぬかが取り除かれているため、お米の量が増えます。これに対応して水を少し多めに加えると良いです(1合につき220cc程度になります)。
お米を水に浸す時間が短い
十分な浸水時間を確保してしっかり吸水させておくと、お米全体に熱が均等に行き渡りやすくなります。
浸水時間が短いと、お米の中心部まで熱が通らず、硬いご飯になりがちです。
最新の炊飯器はスイッチを押してから浸水時間が入っているものが多いですが、土鍋や鍋で炊く場合は特に注意が必要です。
浸水時間の目安は、夏場は約30分、冬場は1時間程度です。長めになる分には大丈夫なので、我が家では早めに仕込んでおくようにしています。
炊飯後の蒸らし時間が不十分
炊き上がった直後のご飯は、蒸らしを終えていないという意味でまだ完成していません。
今どきの炊飯器には蒸らし機能があるのですぐに蓋を開けても大丈夫ですが、土鍋や鍋を使用する際は蒸らし時間が重要になります。
炊きあがり直後は、鍋の中の水分が蒸気として残っています。この状態でしっかりと蒸らすことによって、蒸気がお米一粒一粒に行き渡り、ふっくらとしたご飯に仕上がります。
硬いご飯のおいしい食べ方
中に芯があって硬くなってしまったご飯も、工夫次第でおいしく変身させることができます。
おすすめのアレンジレシピとしては、水分を加えて作るリゾットや炒めて作るチャーハンがあります。
スープや出汁を加えるレシピは大丈夫ですが、チャーハンを作る場合は、単に炒めるだけでは芯が硬いままになることがあります。
そこで、炒める前に電子レンジでご飯を柔らかくしてからチャーハンにすると、より美味しく仕上がります。
硬いご飯で作るリゾット
硬くなったご飯の原因は水分不足です。そこで、リゾットなら追加の水分を加えて煮ることで、硬さを感じさせない料理に変わります。
コンソメスープ、トマトスープ、かつお出汁などいろいろなアレンジができますね。具材やチーズを組み合わせて白米とは違ったメニューを楽しみましょう。
硬いご飯で作るチャーハン
チャーハンは炒めることでご飯を再加熱し、硬さを改善できます。電子レンジで予め水分を吸わせたご飯を使うと、パラパラとした仕上がりになります。
鶏ガラスープやオイスターソースで中華風にしたり、ケチャップでオムライスに。カレー味にするのもおすすめです。
まとめ
せっかく炊いたごはんに芯が残って硬くなってしまうという残念な失敗は、原因を知ることで防ぐことができます。
ごはんに芯が残ってしまう理由は水分のバランスです。
まずきちんと米と水を量り、十分な浸水時間と蒸らし時間を確保することで、ふっくらとしたご飯を炊くことができるでしょう。
万が一硬くなってしまった場合は、炊き直してやわらくすることができますし、アレンジを楽しむのもいいでしょう。
リゾットやおかゆ、雑炊など、水分を追加して煮るタイプの料理は硬いご飯でも美味しくなります。
自炊にはたまに失敗もつきものですが、食材を無駄にすることなくカバーできたら、それもまた新しい発見につながります。楽しんでチャレンジしてくださいね。