
豆腐を使いたいけど、水切りに使うキッチンペーパーがない…。

冷奴から水が出ていると、醤油が薄まるって夫が嫌がるんですよね~
そうそう。豆腐って水切りしたほうがだんぜん美味しく食べられるんですよね。
まあ、あわてないでください。いつも使っているキッチンペーパーを切らしていても、豆腐の水切りは簡単にできるんですよ。

今日の予定は冷奴だけど、料理によってはもっとしっかりと水分を出したいときもあるんですよね。
はい。いろんな料理に使えて、時短もできる水切り方法をご紹介しますよ。
豆腐の水切りをキッチンペーパーなしでする3通りの方法
これから料理に使う豆腐を水切りしたいのにキッチンペーパーがない…。そんなとき、簡単にできる豆腐の水切り法をご紹介します。
- 重しをする
- ゆでる
- レンジでチン
この3つの方法について順番に説明していきますね。

今まではキッチンペーパーにくるんでザルに載せていたんだけど…
なるほど、キッチンペーパーに豆腐の水分を吸わせるようにしていたんですね。
その上に重しを載せると、もっとしっかり水切りをすることができますよ。
固い豆腐の場合は、キッチンペーパーを巻いたり敷いたりせずにザルに直接載せることもできますが、柔らかい豆腐だとざるに食い込んだり型崩れてしまいますね。
その場合は、ザルの代わりに、豆腐から抜けた水分が逃げやすくするために斜めの台を使うとうまくいきます。
斜めの台に載せて重しをする
まず、斜めの台を作ります。まな板の片側に台布巾などを敷いて傾斜を付けてください。
角度は、水が逃げればいいので、少しでかまいません。逆に角度が付きすぎると重しを載せたときに安定しないので気をつけましょう。
台の低いほうは、シンクに少し出るようにすると水がそのまま流れてくれます。
まな板の他には、大きめのお皿やバットなども使えますよ。
斜めの台ができたら、豆腐を載せます。その上に、重しになる平らなお皿などを載せ、10分ほどそのまま置いておきます。
重しは、豆腐が崩れない程度に重いもののほうが早く水が切れます。お皿の他にタッパーに水を入れたものも使えます。
冷奴などで加熱せずに食べる豆腐は、この重しを使った方法を使うといいでしょう。
【追記】さらに簡単に豆腐の水切りをしたいときは
この記事を書いてからしばらく経ちましたが、最近はもっと簡単な方法で豆腐の水切りをしているんです。豆腐そのものの重さを利用する方法なので、ここでご紹介しますね。
まず、豆腐のパックの端っこを少しだけはがします。包丁で切込みを入れてもいいと思います。開いた部分から、パックの中の水を全部捨てておきます。
次に、水を捨てるために開けた部分を下にして、食器やタッパーなど手近にある器に立てかけるように入れます。
しばらく冷蔵庫で休ませておくと、
こんなふうに、けっこう水が貯まるんです。豆腐の水切りができている証拠ですね。
ゆでる
麻婆豆腐や炒り豆腐など、加熱調理をする場合には、鍋で茹でるという方法があります。茹でることでしっかり水分が抜けますし、味の染み込みも良くなります。

下茹でしてから作るとマーボーのあんが薄まらなくていいですね!
煮崩れ防止にもなるので、美味しいマーボーが作れますよ。
まず鍋に湯を沸かし、切った豆腐を入れてから2~5分、弱火で静かに茹でます。ザルに上げてしばらく放置するとしっかり水抜きできます。
電子レンジにかける
さらにおすすめの方法があります。豆腐を電子レンジにかけることです。わざわざ鍋にお湯を沸かして茹でるよりも時短ができます。
豆腐をレンジで水抜きする方法は、豆腐を深めの耐熱皿に載せて加熱するだけです。
このとき、ラップをしないでレンジにかけてくださいね。
キッチンペーパーがあれば、豆腐に巻いて浅い皿に載せてもいいのですが、キッチンペーパーがないので抜けた水がこぼれないよう深さのある皿がいいですね。
加熱時間は、500Wで2分くらいで試してみて、様子を見ながら時間を延ばすようにしてください。
電子レンジの自動あたためボタンは使わないでくださいね。
電子レンジで加熱する場合、鍋で茹でるよりも崩れやすくなるようです。加熱したあとにザルに載せておけばさらにしっかり水切りできますが、扱いに注意してください。
また、加熱しすぎると「す」が入って口当たりが悪くなるので、必要以上にあたためすぎないようにしましょう。
豆腐ってレンジでチンしたら爆発する?
さて、キッチンペーパーを使わなくても豆腐の水切りができる方法を3つお伝えしてきました。
いちばん簡単なのが電子レンジですよね。うちでは、かるく温めて湯豆腐みたいに食卓に出すこともあります。

あ、でも…お豆腐をレンジでチンしたら爆発したりしませんか?
そうですね。卵をレンジにかけたら爆発するように、豆腐もちょっと心配ではありますよね。
実は、豆腐もレンジで爆発する可能性はあるんです。
卵が爆発するのは、電子レンジのマイクロ波が卵の内側から熱を起こすため、密封状態の卵の殻の中が水蒸気で高圧になってしまうからです。
豆腐も、構造的に内部に隙間があるため、その部分に水蒸気が充満すると爆発を起こします。卵ほどの大惨事になることはありませんけど、レンジ内が汚れたら面倒ですよね。
ですから、電子レンジを使って豆腐の水切りをする場合は、加熱しすぎないように注意してください。もっとしっかり水気を取りたい場合は、軽く温めたあとザルに上げて放置する方法で。
また、ラップをかけないことも大事です。水分が飛びやすくするためであると同時に、密封状態を作らないためなんですね。
間違っても、豆腐のパックのままレンジにかける…なんてことはしないでください。それはまったく空気の逃げ場がなくなるためたいへん危険です。
豆腐の水切りで電子レンジでの爆発を防ぐためには、温めすぎないようにすることがポイントです。
ちなみに水切りではなく湯豆腐として食べるためにしっかり温めたい場合は、豆腐よりも高さのある深い容器に、豆腐と豆腐にかぶるくらいの水を入れ、かるくラップをして加熱します。
豆腐を温めると栄養がなくなりそうで心配
ほかにも豆腐の水切りをレンジで行うことによる心配事がありますか?

レンジでチンしたら豆腐の栄養がなくなっちゃわないかな~なんて。
なるほど、レンジで加熱することによってタンパク質などの栄養成分が減ってしまわないかということですね。
大丈夫です。
豆腐はもともと大豆から作られる過程で加熱されていますし、さらに加熱したからといってタンパク質が変化したり栄養がなくなったりすることはありません。
加熱によって減ってしまいやすい栄養素といえばビタミンCですが、豆腐にはもともとあまり入っていないので心配する必要はないですよ。
電子レンジの電磁波が栄養を壊すという説も耳にしたことはありますが、それはまた別問題ですよね。深く研究するわけでもなく、ただ噂を恐れるだけではキリがありません。
逆に、たとえば野菜を茹でる場合で考えれば、電子レンジで調理するほうが短時間ですみますし、水に溶けるビタミンなどが茹で汁に出ていくことがないといわれていますね。
電子レンジを使った豆腐の水切りで、栄養の心配をする必要ないですが、豆腐の水分を抜くことで風味や口当たりが変わるなぁと感じる人はいるかもしれません。
私は鍋で茹でるとちょっとどっしりした感じ、レンジだとぷるるんとした感じになるかなぁと感じます。豆腐にも絹か木綿か、メーカーや種類もいろいろありますしね。
まとめ
豆腐料理をしたいけど水切りに使うキッチンペーパーを切らしていた!というときに試せる方法をご紹介してきました。
最後におさらいをまとめておきますね。
- 斜めの台で水を逃しながら重しを載せておく
- 鍋で茹でたあとザルに上げて放置
- 電子レンジにかけて水分を抜くと時短
- レンジで爆発させないために、ラップをしない、加熱しすぎない
- レンジで豆腐の栄養がなくなる心配はない
キッチンペーパーない!と焦らなくても、豆腐の水切りの方法はいろいろありますね。中でも電子レンジは簡単で時短できるので、麻婆豆腐などの加熱調理のときには便利です。
豆腐はタンパク質が豊富で値段も安いし、いろいろなメニューが作れる優れた食材ですよね。
定番の冷奴でも麻婆豆腐でも、水切りをすることでさらに美味しく食べることができます。しっかり水分を抜けば、白和えも上手に作れますよ。
ぜひ試してみてくださいね。