タオルが玉ねぎ臭い
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お風呂上がりのタオルが臭い。なんだか玉ねぎみたいな臭いがする…

洗濯してもなかなか取れない、なぜか濡れたらまたクサイ、そのタオルの頑固な臭いの原因は「雑菌」です。

この記事では、タオルがなぜ玉ねぎのような臭いを放つのか、その正体を探ります。
さらに、洗濯だけでは落ちないこのやっかいな臭いを取り除く方法と、日々の予防策までをくわしくお伝えしていきます。

タオルの不快な臭いに頭を悩ませているあなたに、実践しやすい対策法をお伝えすることで、清潔で快適なタオルライフを取り戻すお手伝いができると思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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タオルが玉ねぎ臭い原因「モラクセラ菌」について

髪の毛をタオルで拭いている女性

毎日きちんと洗ったタオルに取り替えていても、お風呂から上がった後に使っているとなんだか変な臭いがする…と、悩んでいませんか?
清潔なタオルのはずなのに、玉ねぎのような臭いがするとすごく気になりますよね。

タオルが濡れたときに嫌なニオイがする「臭い戻り」。実は雑菌のせいなんですよ。
タオル湿ると、タオルに残っていた雑菌が活発になって、嫌な臭いを発生させるんですね。

玉ねぎ臭の原因はモラクセラ菌

タオルから感じる不快な臭いの大きな原因、それは「モラクセラ菌」が関係しています。
モラクセラ菌は、私たちの身の回りに普通に存在する菌で、菌自体に臭いはありません。

この菌は、湿度が高い環境で繁殖しやすい性質を持っていて、増えるときに独特の臭いを放つ物質を出します。
それがいわゆる「玉ねぎ臭」「生乾きの臭い」として感じられる、あのイヤな臭いなんですね。

特に、長く使っているタオルでは、洗濯しても落としきれなかった菌が、繊維の奥に残りがち。
このため、「他の洗濯物は問題ないのに、タオルだけが玉ねぎ臭い…」という現象が起こるわけなんです。

モラクセラ菌が増えるのに影響する3つの要素

雑菌のイメージ

モラクセラ菌の増殖に大きく影響する3つの要因、それは温度、湿度、そして栄養源です。

  • 温度は20度から40度の範囲で特に増殖しやすい
  • 湿度が60%から85%であれば、菌の活動がより活発に
  • 皮脂や汗、ほこりなどが栄養源となって菌は繁殖します

これらの条件が揃うと、モラクセラ菌は速やかに繁殖し、結果としてタオルが臭くなる原因となります。
ですから、これらの要素をうまく管理することで、菌の増殖を抑制し、タオルの臭いを防ぐことができるんですね。

モラクセラ菌の2つの弱点

モラクセラ菌は困った存在ですが、実は弱点が2つあります。

  • 60度以上の高温では生存できず、お湯で除菌が可能
  • 乾燥して水分がない状態では増殖できない

これらの弱点をうまく利用することで、タオルの臭いを防ぐ対策ができます。

つまり、タオルをしっかり乾燥させること、そして高温のお湯を使った消毒が、臭い対策にとても効果的なんですね。

タオルの臭いを取る7つの方法

清潔なタオル

洗濯しても残る、濡れれば戻る、タオルの臭いは本当にやっかいですね。
タオルの臭い取りが簡単にできる、7つのアイデアを集めました。

①電子レンジで加熱する
②アイロンを使って熱処理する
③煮沸して消毒する
④重曹を使用する
⑤クエン酸を使用する
⑥オキシクリーンやワイドハイター
⑦コインランドリーを利用する

家庭にあるものを使ったり、コインランドリーの利用などすぐに試すことができそうなものばかりですよね。
それぞれのテクニックについて、詳しく見ていきましょう。

①電子レンジで加熱する

タオルに適した方法として、電子レンジを利用した消臭法があります。
綿100%のタオルに限定されますが、高温にすることで簡単に臭いを取り除くことができます。
タオルは1枚ずつ、取り出すときにはやけどに注意してください。

  1. 臭いが気になるタオルを水で濡らし、軽く絞る
  2. タオルをラップや耐熱ポリ袋(アイラップ)でふわっと包む
  3. 500W設定の電子レンジで約1分加熱する
  4. 加熱後はトングで取り出し、洗濯機で洗う
  5. 脱水後、干して乾燥させる

②アイロンを使って熱処理する

タオルにアイロンをかける

アイロンを利用した消臭法もたいへん効果的です。
タオルが高温に耐えることができるかどうか、洗濯表示を見て確認してください。

  1. 臭いが気になるタオルを一度洗濯し、しっかり脱水する
  2. アイロンの温度を高めに設定し、タオル全体に1~3秒程度かける
  3. アイロンをかけた後は、タオルを干してよく乾かす

③煮沸して消毒する

60℃以上の高温でモラクセラ菌の増殖を防ぐ煮沸消毒も有効です。
ただし、タオルの素材によっては熱によるダメージが生じる場合があるので、洗濯表示を確認してから実施しましょう。
綿素材のタオルは熱に強く、お手入れがしやすいです。

  1. 大きめの鍋に湯を沸かす
  2. 臭いが気になるタオルを鍋に入れ、20分ほど弱火で煮る
  3. 煮沸が終わったらトングでタオルを取り出す
  4. 洗濯機で洗い、しっかり脱水して干す

④重曹を使用する

重曹とクエン酸が入ったボトル

軽度の臭いには重曹を使った洗濯が効果的です。
重曹は皮脂汚れを落とし、消臭効果も期待できます。

40~60℃のお湯が理想的ですが、洗濯機で使える温度で大丈夫です。
重曹を入れる目安はお湯10Lに対して大さじ1杯です。

  1. 洗濯機にお湯をはり、重曹と洗濯洗剤を入れて溶かす
  2. 臭いが気になるタオルを入れて洗濯機をまわす
  3. しっかりとすすいで脱水、干す

⑤クエン酸を使用する

クエン酸を使用した方法もおすすめです。

洗濯時に洗剤の代わりにクエン酸を使用します。
洗剤と一緒にクエン酸を使うと効果が薄れるため、クエン酸のみを使用しましょう。

使用量の目安は水10Lに対してクエン酸10gです。

  1. 洗濯機に水をはり、クエン酸を入れて溶かす
  2. 臭いが気になるタオルを入れて洗濯機をまわす
  3. しっかりとすすいで脱水、干す

⑥オキシクリーンやワイドハイター

つけ置き洗い

頑固な臭いには「オキシクリーン」や「ワイドハイター」のような酸素系漂白剤が効果的です。
白いタオルであっても、生地が傷むので塩素系漂白剤は使わないでください。

使用するのは粉末タイプの漂白剤とゴム手袋です。
粉末タイプは液体より洗浄力が高く、より除菌効果が期待できます。
お湯と漂白剤の比率はパッケージの指示に従いましょう。

  1. 大きめの容器に熱めのお湯を入れ、漂白剤を溶かす
  2. 臭いが気になるタオルを30分~1時間つけ置きする
  3. すすいでから洗濯機で洗濯して干す

⑦コインランドリーを利用する

家庭でタオルを消臭する作業を行うのがたいへんなときは、コインランドリーに行くのもいい方法です。
コインランドリーの乾燥機での高温乾燥がモラクセラ菌を除去する効果を発揮します。

コインランドリーなら、タンブラー方式で回転しながらタオルをふわふわに乾かしてくれるのも魅力ですね。

玉ねぎ臭を予防!普段の洗濯で心がけること

洗濯をしている女性

雑菌(モラクセラ菌)による玉ねぎのような臭いや生乾きの臭い、濡れたら戻るイヤなニオイを防ぐために、普段から気を付けたい点をお伝えします。

①洗濯物は洗濯機にため込まない
②洗濯物の量を適量にする
③洗剤は正しい量を使用する
④お風呂の残り湯は使わないで
⑤洗濯したら直ちに干す
⑥風通しの良い場所で生乾きを防ぐ
⑦洗濯機の蓋は開けておく
⑧定期的な洗濯槽の掃除

それぞれ簡単なテクニックですが、毎日のお洗濯で心がけておくと、気持ちよく過ごすことができますよ。
タオルに限らず、洗濯物全般に関係してきますので、ぜひチェックしてください。

①洗濯物は洗濯機にため込まない

洗濯機内は湿度が高く、このことが雑菌の繁殖に適した環境を作り出してしまいます。
また、人の汗や皮脂汚れ、泥やホコリなどは雑菌の栄養源になります。

使用したタオルや衣類を洗濯機に長時間放置すると、雑菌が増えて臭いの原因になってしまうため、使ったら早めに洗濯をするようにしましょう。

②洗濯物の量を適量にする

洗濯物を洗濯機に入れすぎると、洗剤や水が均等に行き渡らないため、洗い残しが発生しやすくなります。

まとめ洗をしたいときもあると思いますが、洗い残しは臭いの原因となるので、洗濯機の容量に合わせて洗濯物の量を調整することが大切です。

③洗剤は正しい量を使用する

タオルと洗剤

洗濯物の量に対して洗剤が少ないと、洗い残しの原因となり、臭いが発生しやすくなります。
反対に洗剤を多く使いすぎると、洗剤自体が残って臭いの原因になることもあります。
なので、正しい量の洗剤をきちんと計って使う習慣をつけましょう。

④お風呂の残り湯は使わないで

節約のためにお風呂の残り湯を使いたいと思うこともありますが、湯船の汚れや雑菌が洗濯物に移り、臭いの元になることがあります。
臭いが気になる場合は、残り湯を避けて清潔な水で洗濯を行うことが望ましいです。

⑤洗濯したら直ちに干す

洗濯が終わったら、タオルや洗濯物を洗濯機の中に放置せず、できるだけ早く干すことが大切です。
せっかく洗濯をしても湿った状態が長く続くと、雑菌が増えて臭いの原因になってしまいます。

⑥風通しの良い場所で生乾きを防ぐ

タオルの部屋干し

タオルや洗濯物は風通しの良い場所で干しましょう。
密着して干すと生乾きになり、臭いの原因になりますので、できるだけ間隔をあけるなど干し方にも工夫するといいでしょう。

室内干しの場合は、扇風機や換気扇、除湿機を使用して、湿度を下げ空気の流れを良くするのがポイントです。

⑦洗濯機の蓋は開けておく

洗濯後の洗濯機は湿気がこもりやすいため、雑菌の温床になりがちです。
使用後は蓋を開けておくことで、内部の通気を良くして雑菌の繁殖を防ぎましょう。

⑧定期的な洗濯槽の掃除

洗濯槽に残る汚れは、洗濯物に雑菌を移す原因になります。
定期的な清掃で、洗濯槽を清潔に保つことが大切です。
酸素系漂白剤や専用の洗濯槽クリーナーを使ってのケアを習慣にしましょう。


これらのポイントを日々の洗濯に取り入れることで、タオルの臭いを予防し、いつも気持ちよく使えるようになりますよ。

タオルの寿命を見極めて新品に買い替えを

可愛いタオル

最後にもうひとつポイントをお伝えしますと、タオルを新しいものに買い替えることも忘れてはならない対策です。

タオルの一般的な寿命は、だいたい半年から1年程度とされています。
もちろん使う頻度によりますが、案外短いものなんですね。

同じタオルを使い続けていると、洗っても取り除きにくい汚れが溜まり、それが臭いの原因になっていきます。

まだ汚れや臭いが気にならないタオルでも、柔らかさや肌触りに変化があれば、新しいタオルに替えるタイミングかもしれません。
また、一年に一度など、タオルを買い替えるタイミングを決めておくのもいいですね。

臭いが発生しにくいタオルを選ぶのも手です。
抗菌防臭加工がされているタオルもありますし、ガーゼなど薄手のタオルは乾きやすいのでおすすめですよ。

毎日の心がけでタオルの玉ねぎ臭にさよなら

タオルのイヤなニオイの原因は繊維に残った雑菌(モラクセラ菌)でした。
熱に弱い、乾燥に弱いという特徴があるので、ポイントをおさえれば家庭で臭い取りをすることができます。

また、日々の洗濯や干し方など、ちょっとした心がけで雑菌の繁殖と臭いの発生を予防することができますね。

お風呂上がりに使う心地よい香りのふわふわタオルは、一日の疲れを癒やしてくれます。もし愛用のタオルに臭いが気になる場合は、この記事でご紹介した方法を試してみてください。

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