さつまいもを炊飯器で調理すると簡単そうだけど、爆発するかもしれないと不安に思っている方はいませんか。
大丈夫です。いくつかの注意点を守れば、炊飯器を使ってもさサツマイモが爆発することはありません。
この記事では、炊飯器を使ってサツマイモを安全に美味しく蒸す方法や、その調理法のメリットなどを解説していきます。
さつまいも大好きという方、安心して秋の味覚を楽しんでくださいね。
炊飯器でさつまいもを蒸しても爆発しない?
子供のころに食べた「ふかし芋」は、心温まるおやつでしたね。
さつまいもがたくさん出回るこの季節、自宅で手軽に作りたいと思う気持ち、よくわかります。
でも、蒸し器を使うのはちょっと面倒ですよね。
炊飯器でふかし芋が作れるという話を聞いたけれど、「炊飯器で加熱するとさつまいもが爆発するかも」という話も耳にします。
本当のところ、炊飯器でさつまいもを蒸すのは安全なのでしょうか。
だいたい安全です
さつまいもを炊飯器で蒸すことは、だいたいの場合、安全とされています。
この方法でさつまいもを蒸すレシピはとても簡単ですし、多くのご家庭で問題なく美味しく作られています。
炊飯器はお米を炊くために作られた調理器具ですが、最近の炊飯器は本当にいろいろな機能がついています。
温度を調整できたり、タイマーを設定できたりするので、材料を入れてスイッチを押すだけで、簡単にいろんな料理ができるんですね。
たとえば、ケーキを焼いたり、シチューを作ったり、温泉卵を作るなど、想像以上のことが炊飯器一つで可能です。
蒸し料理はシンプルな調理法なので、ふかし芋を作ることはほとんどの炊飯器に可能ですし、手軽に安全に楽しむことができるでしょう。
しかしながら注意も必要
確かに、炊飯器でさつまいもを蒸すのは便利で、たいていの場合は安全です。
けれども、ごくまれにですが、爆発するリスクがゼロではないことも覚えておく必要があります。
さつまいもには水分が含まれていて、これが加熱されると蒸気に変わります。
この蒸気がさつまいもの中で圧力を作り出すことがあります。
特に、皮付きのまま完全に密閉して加熱すると、中の圧力がどんどん高まって、最悪の場合、爆発してしまうこともあり得ます。
炊飯器は元々お米を炊くために作られているので、他の食材を調理しようとすると思わぬトラブルが起きることがあるんですね。
例えば、加熱中に蓋が勢いよく開いて中身が飛び出したというケースがあり、やけどのリスクもあり危険です。
特に、内部の圧力が高くなるタイプの炊飯器を使うときは、さらに注意が必要です。
これらのリスクはとても低いものですが、念のため、炊飯器でさつまいもを調理するときはよく気を付けることが大切です。
次の章では、炊飯器を使ってさつまいもを蒸す際、注意すべき点についてお話ししますね。
炊飯器でさつまいも:注意点は?
炊飯器を活用してさつまいもを蒸す時、覚えておきたい大切なコツがいくつかあります。
爆発することはまれですが、下記のアドバイスを参考に、安全で美味しいサツマイモを蒸しましょう。
炊飯器の説明書チェックはマスト
サツマイモを炊飯器で蒸す前には、炊飯器の説明書を必ずチェックしてください。
メーカーによって炊飯器の特徴や対応可能な食材が異なるので、米以外を調理する際の注意点や禁止されていることが記載されているかもしれません。
説明書通りに使わないと、炊飯器が壊れたり、最悪の場合は爆発のリスクもあるため注意が必要です。
多機能炊飯器では、さまざまな食材の調理方法や注意点が説明書に書かれていることもあります。
これらの情報をしっかり確認し、安全に炊飯器を使うためのステップやコツを理解することで、サツマイモを安心して楽しく調理できます。
説明書の確認は、安全調理の基本です。
アイラップは使わないように
炊飯器でサツマイモを蒸す時、アイラップなど耐熱仕様であっても、ポリ袋の使用は避けましょう。
加熱するとポリ袋が膨らんで、蒸気口を塞いでしまう恐れがあります。
そうなると、内部の圧力が上がり、炊飯器の蓋が急に開いて中身が飛び出す危険があります。
また、蒸気口がずっと塞がれていると、蓋が固まって開かなくなることもあり、炊飯器を壊す原因になり得ます。
味を付けたい時は、しっかり染み込ませたいからとポリ袋を使わずに、直接釜にサツマイモと調味料を入れるのがおすすめです。
水の量を適切に調節する
炊飯器でサツマイモを蒸す際には、水の量にも気を付けることが大切です。
たとえば水の量が少なすぎると、サツマイモが焦げてしまうこともあります。
サツマイモの食感は、炊飯器内の水の量によって大きく変わります。
以下のように水の量を調整して、好みの食感を得ましょう。
ほくほく食感にしたい場合
ほくほくとした食感がお好みなら、水は少なめにします。具体的には、サツマイモの高さの約1/4くらいの水を入れるのが良いでしょう。
ねっとり食感したい場合
ねっとりとした食感が好きなら、水を多めに入れます。水をしっかり吸ったサツマイモは、しっとりとした食感になります。この場合は、サツマイモの高さの約1/2くらいの水が目安です。
これらのポイントを守りながら、炊飯器でサツマイモを蒸して、安全でおいしく楽しんでください。
炊飯器でサツマイモを蒸す魅力的な理由
たしかに、炊飯器を使ってサツマイモを蒸す際、ごく稀にですが爆発するリスクが心配されることもあります。
でも、この方法にはいくつかの大きなメリットがあります。
ここで、炊飯器でサツマイモを蒸す時の良い点をお伝えしましょう。
均等な加熱ができる
サツマイモを手軽に蒸す方法として、電子レンジがよく使われます。
でも、電子レンジを使うと、加熱にムラが出やすいという問題があります。
電子レンジはマイクロ波を利用して食材を温めるため、特に固い食材や厚みのある食材ではムラが生じがちです。
これに対し、炊飯器は一定の温度をキープしながらじっくり食材を温めます。
なので、炊飯器を使えば、サツマイモをムラなく、しっかり中まで加熱することができるんです。
自然な甘みが最大限に
サツマイモの甘さは、β-アミラーゼという酵素がデンプンを麦芽糖に変えることで生まれます。
この反応は、60℃から70℃の温度で活発になります。
炊飯器は、この温度範囲でサツマイモをゆっくり温めることができます。
その結果、サツマイモの甘みを存分に引き出せるんですね。
手軽に自動調理
炊飯器でサツマイモを蒸すと、調理の手間がぐっと減ります。
炊飯器に材料を入れてスイッチを押せば、あとは機械が自動で料理をしてくれます。
火を使う料理は、近くで見守る必要がありますし、電子レンジを使う場合も加熱の様子をチェックする必要があります。
でも、炊飯器ならスイッチを入れた後は放っておいても大丈夫。
その間に他の家事をしたり、趣味の時間を楽しむこともできますね。
これらのメリットを考えると、炊飯器でサツマイモを蒸すのは、とてもいい選択だと言えますよ。
炊飯器でサツマイモを蒸す手順
炊飯器でサツマイモを蒸すメリットがわかったところで、次はその具体的な手順を紹介しましょう。
サツマイモを丁寧に洗う
サツマイモは土の中で育つ根菜なので、収穫後は大まかに土を払って出荷されます。
見た目がきれいでも、調理前にはしっかりと洗うことが大事です。
水道の水で流しながら洗うだけでOKですが、土が多く付いている場合は少し水につけておくと、汚れが柔らかくなって落ちやすくなります。
洗うときに硬いたわしでゴシゴシこすると、ミネラルが流れ出てしまいます。
皮にも栄養があるので、傷がつかないように、スポンジで優しく洗うのがポイントです。
サツマイモを炊飯器にセット
サツマイモを洗ったら、炊飯器の釜に入れます。
ここでは水の量が重要です。
ホクホクした食感が好みなら、サツマイモの高さの1/4くらいの水を加えましょう。
しっとりした食感が好みなら、サツマイモが半分くらい浸る程度の水を入れてください。
さらに、サツマイモの甘みをより引き出すために、少し塩を加えるのもおすすめです。
塩はサツマイモの甘さを際立たせ、食感をホクホクにします。
炊飯器で加熱する
サツマイモと水を入れたら、炊飯器の蓋を閉めてスイッチをオンにします。
もし炊飯器に玄米モードがあるなら、それを選んでください。
玄米モードは約70℃でじっくり加熱する設定で、サツマイモの甘みを最大限に引き出すのに適しています。
玄米モードがなくても通常の炊飯モードでOKですが、早炊きモードはNGです。
早炊きでは甘みをを引き出すのが難しいので、できるだけじっくり加熱できるモードを選ぶことです。
炊き上がり後は早めに取り出す
炊飯器での調理が終わったら、サツマイモはすぐに取り出しましょう。
保温機能で長時間そのままにしておくと、サツマイモが乾燥してしまい、美味しさが損なわれることがあります。
また、サツマイモを長く放置すると、皮が炊飯器の内釜にこびりつくことも。
糖分でベタベタになって内釜を洗うのもたいへんになりますよ。
取り出す時は熱いので、やけどには十分気をつけてください。
これらの手順を守れば、炊飯器でとっても美味しいサツマイモを蒸すことができますよ。
トースターで焼き芋スタイルに
ここで、プラスアルファのアイデアをご紹介しておきますね。
炊飯器で蒸したサツマイモを、さらにトースターで焼くと、絶品の焼き芋になるんです。
アルミホイルに包んでトースターで5分ほど加熱すると、皮がカリッとして美味しい焼き芋ができあがります。
家で手軽に焼き芋を楽しむことができるので、ぜひ試してみてください。
炊飯器以外でサツマイモを蒸す方法
もちろん炊飯器を使わなくても、サツマイモを美味しく蒸すことはできます。
さいごに、炊飯器以外でふかし芋を作る方法もご紹介しますね。
蒸し器を使って蒸す
蒸し器を使う場合は、サツマイモを輪切りにしたり、好きな大きさにカットします。
時間はかかりますが丸ごとでも大丈夫です。
切ったサツマイモを水を入れた蒸し器に並べて、蓋をして火にかけます。
湯気がしっかり出たら、弱火でゆっくり蒸しましょう。
甘みを引き出すためには、弱火でのゆっくり加熱が大切です。
輪切りの場合は約10分、丸ごとの場合は20分から30分を目安にしてください。
電子レンジで加熱する
電子レンジを使う場合、サツマイモを濡らしたキッチンペーパーで包んで、その上からラップでしっかり覆います。
600Wで1分半から2分加熱した後、200Wで8分から10分加熱します。
甘さを引き出すために、ゆっくり加熱するのが大切です。
200Wの設定がなければ、解凍モードが使えますよ。
竹串がスムーズに通るまで、じっくり火を通してくださいね。
魚焼きグリルでじっくりと焼く
時間はかかるけどやっぱり「焼き芋」が食べたい、というときは魚焼きグリルで焼き芋に挑戦してみましょう。
洗ったサツマイモをアルミホイルで包み、グリルに入れ、弱火で30分焼きます。
そのまま10分放置します。
竹串がスムーズに通れば出来上がりです。
まだ硬い場合は、追加で加熱してみてください。
片面焼きグリルの場合は、20分ごとに裏返しながら焼きます。
太さや種類によって焼き時間は調整が必要です。ここでも、弱火で時間をかけることが大切です。
まとめ
この記事では、「炊飯器でサツマイモを加熱すると爆発する?」という疑問に応え、安全にサツマイモを蒸すための方法を詳しく解説しました。
お使いの炊飯器の仕様を確認し、ポリ袋を使わないこと、水分量を調整するなどの注意点がありましたね。
加えて、作り方の手順をチェックして、じっくり加熱するなどのポイントをおさえておけば、炊飯器で安全に美味しくふかし芋を作ることができます。
炊飯器での調理は、サツマイモをムラなく加熱でき、甘みを引き出し、さらにつきっきりになる必要がないとメリットがたくさん。
蒸したサツマイモをトースターで焼き芋風にするなどのアイデアもお伝えしました。
この記事を参考に、安全かつおいしいさつまいもの調理をぜひお試しください。