冬が来ると、居酒屋のメニューによく見かけるようになる白子。最近ではお寿司屋さんにも登場しています。
とろけるような柔らかさが、お酒を飲む方にも人気です。
白子は見た目が特徴的で、初めて見る人はちょっと驚くかもしれません。
「これって何?」と思われるでしょう。実は、魚の精巣です。
味は予想外の独特さですが、食べてみると魅力がわかります。
今回は、こんな高級食材、白子の魅力に焦点を当ててみましょう。
白子の味はどんな感じなのか、どこの部分か、気になるカロリーはどれくらいかなど、いろいろとお話しします。
家庭で楽しめる味噌汁の作り方もご紹介しますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!
白子のおいしさとは?
白子の味わいを一言で説明するのは難しいです。
ほんのり甘く、魚の美味しさがギュッと詰まったような、特別な風味が魅力です。
食感は、新鮮なものほど弾力があり、なめらかなクリームみたいな感じもします。
大きな白子は、味も濃くて食べ応えがあります。
白子を使った料理はいろいろあり、それぞれで味わいが変わるのも楽しいですよ。
「白子ポン酢」は、白子の甘さとポン酢の酸味がマッチして、すっきりとした美味しさになります。
生で食べてもいいし、鍋に入れたり、焼いたりするのも人気です。
高級なお店では、カリカリの衣をまとった「白子の天ぷら」もおすすめです。
天ぷらにすると、中の白子がとろとろになって、さらに美味しさが増します。
白子を料理する時は「火の加減」が大事です。
火を通しすぎると、白子が固くなったり味が落ちたりするので、気をつけましょう。
中がほんのり温かくなるくらいがちょうどいいですよ。
家で作るときは、この加減を覚えておくといいですね。
白子を買うなら、魚屋さんがおすすめですが、最近はスーパーでも見かけます。
新鮮な白子は、身がぷりぷりしていて、余計な水分がないものを選びましょう。
新鮮なものは、魚特有のにおいも少なく、味が深くなります。
買うときは、これらのポイントに注意して選んでくださいね。
白子って何の部分?
白子とは、実は魚の「精巣」を指します。
でも、普通の魚の精巣をそのまま白子とは呼びません。
料理として使う時だけ、白子と呼ばれます。
オスの魚の中にしかなく、取れる量も限られているんですよ。
この珍しさが、白子を高級な食材にしています。
天然ものと養殖ものでは、値段に大きな違いがあって、天然の白子は養殖のものよりもずっと高価です。
特に「タラ」「アンコウ」「フグ」の白子はとても美味しいと言われています。
イカの白子も美味しいのですが、とても珍しくて、普通は市場に出回らないんです。
高級なお店でたまに見かけます。
白子が一番美味しいのは、魚が卵を産む時期、1月から2月ごろです。
この時期を過ぎると、白子の品質が落ちてしまいます。
場所によって異なりますが、だいたいこの時期が産卵期です。
産卵期には、魚がたくさん餌を食べて脂をのせます。
その結果、白子に含まれるアミノ酸や他の美味しい成分が増えて、白子の品質が良くなるんです。
白子を初めて食べるなら、旬の時期に食べるのがおすすめです。
白子のカロリーと栄養は?
白子のカロリーは100グラムあたり約70キロカロリーと、意外にも低カロリーです。
同量の白米が約180キロカロリーであることを考えると、約3分の1にしかなりません。
白子の濃厚な味わいからは想像もつかないほどですね。
栄養面では、白子は様々な栄養素が豊富に含まれています。
まず、身体を作る「たんぱく質」が豊富です。
肌の健康に効果的なビタミンやミネラルも充実しており、アンチエイジングにも効果が期待できます。
特に注目すべきは鮭の白子で、DNAやプロテインが多く含まれているため、体力増強に効果的です。
しかし、アンコウやフグの白子にはコレステロールも多めに含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
北海道の冬の味覚、「たちのみそ汁」の作り方
家庭で簡単に楽しめる白子料理を一品、ご紹介しますね。
冬の北海道の定番料理「たちのみそ汁」です。
北海道では、タラの白子を「たち」と呼び、マダラの白子は「まだち」、スケソウダラの白子は「すけだち」と呼び分けています。
この白子を使ったみそ汁が「たちのみそ汁」です。
・タラの白子:お好みで(約150g)
・味噌:大さじ2
・だし汁:600ml
・酒:大さじ1
・小ねぎ:適量
作り方
①白子の下処理をする
白子はザルに入れ、少しの塩で揉んで奥の方まで水でよく洗う。
余計な薄皮を取り除き、食べやすい大きさに切ってもよい。
②小ねぎは切っておく。鍋にだし汁を入れ、火にかけ、酒を加える。
(だしは市販の「ほんだし」で大丈夫)
③だし汁が沸騰したら、白子を加え、2~3分茹でて火を通す。
④一旦火を止め、味噌を溶き入れ、ねぎを散らしたらもう一度火を付け、煮立つ直前で火を消して完成。
シンプルながらも深みのある味わいが楽しめます。
下ごしらえさえすれば簡単に作れますので、白子を手に入れた際はぜひ試してみてくださいね。
白子についてのまとめ
白子に関していろいろとお話ししてきましたが、簡単にまとめてみましょう。
・白子とは、魚の精巣の部分のこと
・カロリーは低めで、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど栄養満点
白子は見た目が独特で、最初はちょっと食べるのをためらうかもしれませんが、食べてみるとその美味しさにハマる人が多いです。
初めての方は、火を通した白子から試すと食べやすいかもしれませんね。
簡単な味噌汁の作り方もご紹介しました。
色々な料理方法で楽しめるのも、白子の素晴らしいところです。
自分好みの食べ方を見つけて、白子の美味しさを堪能してみてください。