断熱シートを床に敷いてもカビを生やさない方法
スポンサーリンク

断熱シートを床に使用する際、注意が必要です。
特に、長期間の使用において床面と断熱材の間にカビが生じる可能性があるのです。

ホームセンターや100円ショップでよく見かけるアルミ製の断熱シートは人気があります。
このタイプのシートは、冬の寒さ対策に効果的で、床に敷いた上にラグや布団を重ねるとさらに保温効果が高まります。

しかし、断熱シートは完璧ではありません。
床とシートの間に生じるわずかな隙間により、結露が発生し、それがカビの原因になることがあります。

この記事では、断熱シートを床に使用してもカビを防ぐ方法、万が一カビが生えた場合の対応策、さらにはおすすめの断熱シートについてお伝えしています。

断熱シートのカビ問題とその理由

断熱シート

布団やカーペットの下に断熱シートを敷いていると、注意深く管理していても、知らないうちにカビが生えてしまうことがあります。

一般的に、ホームセンターや100円ショップで販売されている断熱シートは、アルミシート(アルミ蒸着フィルム)と発泡ポリエチレンの組み合わせが多いです。

たとえば、ダイソーの「熱が逃げにくい保温アルミシート」にも、カーペットやこたつの敷布団の下に使用することが推奨されています。

このように断熱シートを使用する方法自体に間違いはありません。

断熱シートにカビが生える主な原因は、床とシートの間の結露です。

この結露が生じるのは、床と断熱シートの間のわずかな隙間に湿気が溜まり、それが放置されるからです。

アルミシートは熱を反射する能力が高く、カーペットや布団の下に敷くと、その暖かさを床に逃がさない役割を果たします。

アルミシートの裏面にある発泡ポリエチレンは、熱の伝達を遅らせることで、床からの冷気を遮断します。

この性質により、断熱シートを敷くと部屋が暖かくなります。
しかし、以下のような環境では結露が生じやすくなります。

温度差が大きい場合:アルミシートと発泡ポリエチレンの効果で、床は冷たく、シートの上は暖かくなります。

湿度が高い状況:部屋全体の湿度が高かったり、断熱シートの上に敷かれた布団からの汗などで湿気がこもることがあります。

空気の流れが少ない:床と断熱シートの間にはほとんど空気の流れがなく、湿気が滞留しやすいです。


これらの条件が重なると、結露が生じ、それがカビの発生につながるのです。
特に、こたつやラグマット、カーペット、布団の下に敷かれた断熱シートは、この結露によるカビの発生が起こりやすい環境になっています。

畳とフローリングのカビ対処法

畳のカビに悩む主婦

断熱シートからの結露によって畳やフローリングにカビが発生した場合、対処法が異なります。
シートは新しいものに交換できますが、床の場合はより慎重な対応が必要です。

畳の場合

畳にカビが発生した場合、消毒用エタノールと酢を用いる方法が効果的です。
掃除機を使用するとカビの胞子が空気中に広がる可能性があるため、掃除機の使用は避けるべきです。

消毒用エタノールを使う方法

カビの発生を防ぐためには、定期的な掃除と適切な湿度管理が重要です。
畳の場合は特に、湿気が多いとカビが生えやすいため、換気を心がけ、湿度を適切に保つことが大切です。

①消毒用エタノールの使用
畳にエタノールをスプレーし、15~20分ほど放置して殺菌します。
②ブラッシング
消毒用エタノールを浸したブラシ(使用済みの歯ブラシでも可)で、畳の目に沿ってカビを取り除きます。力を入れすぎないように優しくブラッシングすることが大切です。
③拭き取り
再びエタノールを吹き付けた後、乾いた雑巾で拭き取ります。濡れた雑巾は使用しないでください。畳が水分を吸収し、カビが繁殖しやすくなるためです。
④乾燥
最後に畳をしっかりと乾燥させます。

カビが一度で取り除けない場合は、この手順を数回繰り返します。

酢を使用する方法

酢には自然な殺菌作用があり、畳のカビ取りに適しています。

①酢水の準備
まず、酢を水で10倍に薄めて酢水を作ります。
②拭き取り
雑巾を酢水に浸し、よく絞ってから畳の目に沿ってカビの生えた部分を丁寧に拭き取ります。
③乾燥
その後、ドライヤーやエアコンを使用して畳をしっかり乾かします。

注意点として、酢には漂白効果があるため、畳の縁や比較的新しい畳に使用すると変色する可能性があります。

フローリングの場合

フローリングに生えたカビは次の手順で取り除きます。

①拭き取り
まず、濡れた雑巾でカビ部分を拭き取ります。
②溝のカビ除去
フローリングの溝に生えたカビは、つまようじを使って取り除きます。
③消毒用エタノールの使用
カビ部分に消毒用エタノールをスプレーします。
④乾拭き
最後に、新しい乾いた雑巾で拭き上げます。

塩素系の漂白剤(カビキラーやキッチンハイターなど)の使用は避けるべきです。
これらの製品はフローリングにシミや変色を引き起こす可能性があります。

常に床の材質を考慮し、適切な掃除方法を選択することが重要です。

断熱シートを使ってもカビを防ぐ方法


【楽天】保温シート アルミシート 3畳用 防ダニ加工 180×240cm 床 ( 防寒 …

断熱シートを使う際にカビを防ぐための工夫は重要です。
畳やフローリングに一度カビが生えると、その除去は非常に手間がかかります。

カビを予防する方法として、定期的な掃除とシリカゲルシートの使用をおすすめします。

定期的な掃除

断熱シートがカビの原因になるのは、結露を放置することが多いためです。

理想的な対策としては、週に1~2回断熱シートを取り除き、シートと床の両方を乾燥させながら掃除を行うことが挙げられます。

この掃除により、カビの栄養源となるホコリを取り除き、同時に換気もできます。

シリカゲルシートの活用

シリカゲルシートは、吸湿性に優れたシリカゲルを使用したシートです。このシートを断熱シートの上に敷くことで、効果的な除湿が可能となり、カビの予防に役立ちます。
また、市販されている製品の中には、洗濯可能で防ダニや防カビ機能を備えた除湿シートもありますが、それでも定期的な掃除と乾燥は欠かせません。

注意点として、シリカゲルシートや除湿シートを使用しても、完全にカビの発生を防ぐわけではありません。
常に注意を払い、定期的な掃除と乾燥を心がける必要があります。

我が家では、フローリングにシリカゲルシートを敷いてその上に布団を敷いていますが、やはりシリカゲルシートの限界を超えるとフローリングが濡れます。
汗の多い夏よりも、気温の低い冬の方が結露が多くなる傾向です。

断熱シートのカビ対策まとめ

断熱シートを床に敷きっぱなしにすると、カビが生じることがあります。
その主な原因は、床と断熱シートの間に発生する結露です。
万が一カビが生えた場合は、消毒用エタノールや酢を使った掃除方法が効果的です。

しかし、いったん生えてしまったカビを取り除くのは非常に大変です。
そのため、カビが生えるのを防ぐためには、断熱シートの上にシリカゲルシートを敷くことがおすすめです。
この方法は、布団の寝心地を向上させるだけでなく、掃除の頻度を減らす助けにもなります。

断熱シートを効果的に使用し、寒い季節を快適に過ごしましょう。
定期的な掃除と適切な湿度管理が、カビを防ぐ鍵です。

スポンサーリンク