
オキシクリーンは、キッチンでの汚れ落としやお風呂やトイレ掃除などに大活躍するアイテムですね。
SNSで話題になった「オキシ漬け」という漬け置き洗いの効果はパワフルです。
多くの人はオキシクリーンを単体で使うものだと思っているかもしれません。
毎日のお洗濯では、洗濯用洗剤とオキシクリーンを一緒に使う「オキシ足し」という方法が簡単でおすすめです。
「オキシ足し」は洗剤と混ぜるだけなので、オキシクリーンの漂白や消臭のパワーを手軽にプラスことができます。
どのような洗剤と、どれくらいの量を混ぜると良いのか、そして洗濯効果を高めるコツは何か。この記事では、オキシ足しのポイントをお話ししていきます。
オキシクリーンと洗剤を混ぜても安全に使える?
よく言われるのは、漂白剤と洗剤の混ぜ合わせは避けた方がいい、ということです。でも、それは使う製品によって異なります。
酸性の製品とアルカリ性の製品を一緒にすると、有害なガスが出ることがあるので、これは絶対に避けなければいけません。
酸性のトイレ用洗剤や、強いアルカリ性である「塩素系」の漂白剤などは、別の製品と混ぜる時は、使う前に成分をしっかり確認することが大切です。
その点で、弱アルカリ性のオキシクリーンは、アルカリ性または中性の洗剤と一緒に使うことができます。
洗濯用洗剤のほとんどは中性か弱アルカリ性で、オキシクリーンとの組み合わせに問題はありません。
洗浄力の強い洗剤は弱アルカリ性、液体洗剤の多くやおしゃれ着洗いの洗剤は中性です。製品の裏面に書いてあるので確認してみてくださいね。
ただし粉末の洗剤は漂白剤が入っていることがあるので、注意が必要です。漂白剤が入っていない液体洗剤の使用がお勧めです。
オキシクリーンと洗剤を混ぜる「オキシ足し」のやり方
洗剤と一緒にオキシクリーンを加える「オキシ足し」のやり方をご紹介します。
いつものお洗濯に高い洗浄力がプラスされ、部屋干し臭などイヤなニオイ対策にも効果的です。
オキシクリーンと洗剤を混ぜる量
オキシクリーンを加える時は、洗濯物の汚れ具合や水の量に応じて適量を加えます。
洗濯機の水量が40リットルの場合、オキシクリーンは約30グラムが目安です。
およそ、キャップ1杯分が28g、アメリカ版の大きなスプーンなら1ライン分が21gですので、50~60Lのときは量を少し多めに入れるといいでしょう。
使う洗剤や柔軟剤の量は、普段どおりで問題ありません。
オキシ足しの手順
次のステップを踏むことで、オキシクリーンの力を存分に発揮させ、洗濯物をきれいにすることができます。
- 洗濯機の洗濯槽にオキシクリーンを直接入れます。洗剤入れではなく、洗濯槽の中に直接入れるのがコツです。
- 洗濯用洗剤を加えます。洗剤の量は普段どおり、パッケージに書かれている推奨量を守ってください。
- 洗濯物を入れ、いつものように洗濯を始めます。
基本の「オキシ足し」は簡単ですね。
ここから、さらに効果を高めるためのポイントをご紹介します。
お湯を使ってオキシクリーンの効果をアップ
オキシクリーンの主要成分は「過炭酸ナトリウム」で、40℃~60℃の温度で酸素がより活発に働き、洗浄力が生かされます。
なので、「オキシ足し」をするときはお湯で洗濯するのが効果的です。
洗濯水栓が混合水栓だったり、お湯に対応した洗濯機をお使いでしたら、ぜひお湯洗濯を選んでください。
洗濯機でお湯洗濯ができない場合、ポットなどを利用してできるだけ温かい水にしたり、お湯でオキシクリーンの溶液を作ってから洗濯機に加えるといいですよ。
その容器にオキシクリーンキャップ1杯と熱めのお湯(50℃くらい)を入れます。
溶け残りがないよう、よく混ぜます。
この溶液を使った「オキシ足し」。
お湯洗濯より少し手間はかかりますが、水洗濯の場合には次善の方法です。ぜひ試してみてください。
オキシ足しは洗濯槽に直接入れる
オキシクリーンは洗濯機の洗剤入れケースには入れず、洗濯槽にダイレクトに入れてください。
これは粉洗剤の場合と同じで、溶け残るおそれがあるためです。
オキシ足し洗濯のすすぎ回数について
通常、すすぎ回数は使用する洗濯洗剤によって変わります。
粉末洗剤の場合は2回のすすぎが普通ですが、最近の液体洗剤は、すすぎ1回というものが多くなっていますね。
オキシクリーンを使用する際も、洗剤の指示に合わせてすすぎ回数を決めて大丈夫です。
ただし、敏感肌の方や小さいお子さんがいる家庭では、いつでも2回すすぐことをお勧めします。
粉末の酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムで、溶け残りしやすいうえに揮発しにくいという性質があります。
肌着に成分が残って肌刺激になる可能性があるので、しっかりすすぐようにしましょう。
洗濯にオキシクリーンを使うメリットとデメリット
オキシクリーンは、確かに洗濯の強い味方です。
しかし、どんな時に使って、どんな時に使わない方がいいのかを知っておくことが大切です。
洗濯でオキシ足しをするメリット
- タンパク質の汚れがよく落ちる
- 室内干しのイヤなニオイを防ぐ
- 洗濯機のお掃除効果
汗や皮脂、血液、食べ物の染みなど、衣服に多く付くタンパク質系の汚れには、オキシクリーンが効果的です。
お湯を使うことでさらに強い洗浄力が発揮され、普通の洗濯では取れにくい血の汚れや、首回りや袖の黄ばみなどの皮脂汚れもきれいに落とすことができます。
オキシクリーンは、消臭効果にも優れいて、特にジメジメした梅雨時や花粉が多い季節にとっても役立ちます。
部屋で洗濯物を干すときに出る、気になる生乾き臭を減らしてくれるのです。
洗濯機の洗濯槽は、なかなか掃除しづらいし面倒ですが、普段の洗濯時にオキシクリーンを使うことで、洗濯機自体も清潔にキープできます。
洗濯にオキシクリーンを足して使うことで、これらさまざまな利点を得ることができます。
適した温度のお湯を使えば、さらに効果を高めることができます。
洗濯におけるオキシクリーンのデメリット
- 衣類の繊維への影響
- アルカリ性の汚れは落ちにくい
特に強力な洗剤を使わないでも、洗濯を繰り返すことで衣類の繊維は徐々にダメージを受けていくものです。
オキシクリーンは酸素系漂白剤で、他の漂白剤と比べると衣類が傷む原因になることは少なめですが、まったく影響がないというわけではありません。
特にデリケートな素材のものには使わないか、使用に注意が必要です。
オキシクリーンは、日々の衣服の汚れを洗濯するのに適しています。
普段着る服の汚れは、たいていが酸性です。
市販の洗濯用洗剤がアルカリ性であることを考えると、これらの洗剤は酸性の汚れに対処するために特化しているってことが分かりますね。
ただし、オキシクリーン自体がアルカリ性を持っているので、アルカリ性の汚れにはそれほど強くないんです。
同じアルカリ性の汚れには、あまり効果的ではないので気を付けましょう。
オキシクリーンを使う際は、これらの点を考慮する必要があります。
特にデリケートなおしゃれ着や色落ちが心配な衣類の場合は、パッチテストを行うなどして慎重に使用するようにしましょう。
日本とアメリカのオキシクリーンの違い
オキシクリーンが日本に最初に登場したときは、コストコだけで売られていたそうです。最近では、スーパーやドラッグストアにも置かれるようになって、手軽に買えるようになりましたね。
日本とアメリカで売られているオキシクリーンには、成分に少し違いがあります。
ひとつは界面活性剤が入っているかどうか。
日本で売られているオキシクリーンは真っ白な粉末なんですが、アメリカで売られているものには青い粒が混ざっています。
この青い粒が界面活性剤で、汚れを取る力を高めてくれています。
アメリカ製のものは泡がよく立つので、汚れ落ちもいいとされています。
もうひとつは、香料が使われているかどうかです。
アメリカのオキシクリーンには香料が入っていますが、日本のオキシクリーンは無香料です。
泡立ちが多い洗剤は、すすぎ残りが心配な面がありますので、泡立ちが少ない日本製のオキシクリーンの方が使いやすいかもしれません。
また、香料が入っていないほうが、柔軟剤の香り楽しむ際にも向いていますね。
日本版でも大容量があります。重たいので、通販で購入するのがおすすめです。
まとめ
いつものお洗濯で洗剤とオキシクリーンを混ぜて使う「オキシ足し」についてお伝えしてきました。
・オキシ足しの際、洗剤や柔軟剤の量は普通どおり、オキシクリーンは約30gで、洗濯物の汚れや水の量に合わせて調整してください。
・オキシクリーンは40℃~60℃の温度で効果が最大になるため、可能ならお湯洗濯がお勧めです。
・すすぎの回数は 使用する洗剤によって決まりますが、敏感肌の方や小さなお子様がいる家庭では、2回すすぐことをお勧めします。
・オキシクリーンは比較的衣類に優しい漂白剤ですが、デリケートな衣類や色落ちの心配がある場合は気を付けて使う必要があります。
これらのポイントを押さえて「オキシ足し」することで、オキシクリーンを最大限に活用し、洗濯の効果を高めることができます。
室内干しのニオイにも効果的ですので、ぜひ試してみてくださいね。