
「お供えものなのにそのままゴミに捨ててもいいのかな…」
お盆の仏壇などによく飾られる落雁。見た目はとてもきれいなお菓子なのですが、いざ食べようと思うと、うす甘い味やもさもさした口当たりが苦手っていう人も多いですね。
仏壇から下げたあとも残ってしまい、捨てるのもどうかなぁ…と考えたりしていませんか?
今回は、落雁の捨て方について調べたことをまとめてみました。
さいごに落雁のリメイクレシピもご紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
落雁の捨て方
気になる落雁の捨て方について、どのようなやり方があるのかを調べてみました。
川に流す、土に埋めるなど
お盆のいろいろなお供えを、火を灯した灯籠と一緒に川や海へ流す「灯篭流し」という行事があります。以前は、お盆にお供えした落雁も、食べずに川に流すという人が多かったようです。
今は、お供えを川に流すのは環境問題につながるということで、きちんと対策をして許可している自治体に限られます。
ほかにも、自然に還すという意味から土に埋めたり、撒いて小鳥に食べさせるという方法もあったそうです。
また、昔は自宅の庭でお供え物を焼く「お焚き上げ」もよく行われていましたが現在ではむずかしいですね。お寺のお焚き上げなどで供養してもらえる場合は利用するとよいでしょう。
白い紙に包んで捨てる
現代では川に流すなどの方法はとれない場合が多いので、ほとんどの家庭で自治体のルールに従ってゴミに出すことになるでしょう。
お供え物をそのままゴミに捨てるのにも抵抗がある…というときは、白い紙に包んでから捨てる方法があります。
お清めの塩といっしょに白い紙(半紙など)に包んで捨てることで、感謝の心や敬いの気持ちを表すことができます。
独自のしきたりがある
古くからのしきたりが伝わっているというお家もありました。お盆が終わってもそのまま飾っておき、秋のお彼岸に新しい落雁を買って取り替えるのだとか。そのときに下げたお盆の落雁を食べるそうです。
私は落雁に限らず、果物などお盆にお供えしたものは、下げてから家族でいただいたり親戚に分けたりするのが当然と思っていました。
そもそも、ご先祖様へのお供えは気持ちが大事なのであって、下げたあとはご先祖様と一緒に食べることもご供養のうちに入るのだそうです。
でも食べた後の果物の皮など捨てる部分や、食べきれず残ったものを捨てるときにはとくに何も考えていなかったかもしれません。
これからは白い紙に包んでから捨てることにしようと思います。
落雁の簡単リメイクレシピをご紹介
落雁の捨て方はわかりましたが、落雁は色や形が美しいのもあって、お供えが終わっても捨ててしまうのはちょっと躊躇しますね。果物などと違って日持ちもするので、ますます捨てるのはもったいなく感じます。
そこでおすすめなのが、落雁のリメイクです。
落雁の原料は、基本的にデンプンと糖分です。多くはもち米の粉と砂糖や水飴でできています。そう考えると、アレンジも簡単だと思いませんか?
落雁をすりおろし、お菓子を作るときの砂糖代わりに使えばまず失敗はありません。
プリンやクッキー、わらび餅などに変身させましょう。
すりおろすときは、麺棒で砕くようにするとはやいですよ。砕いた状態で保存しておけばすぐに使えるのでおすすめです。
落雁リメイクプリン
- すりおろした落雁(50g)と溶き卵1個分をよく混ぜます。
- 牛乳150mlを小鍋で沸騰しないように温めます。
- 1に、2を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせます。
- 3を濾してプリンカップに入れます。
- フライパンかオーブンで固まるまで蒸し焼きにし、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やします。
落雁リメイククッキー
- 室温に戻したバター100gを泡立て器で混ぜ、クリーム状にします。
- 1にすりおろした落雁100gを加えてよく混ぜ合わせます。
- 2に溶き卵1個分を少しずつくわえて混ぜ合わせます。
- 3にふるった薄力粉150gを混ぜ、クッキー生地を作ります。
- 4を丸めてつぶし、オーブンの角皿に並べていきます。
- 170度に余熱したオーブンで25分ほど焼き、冷まします。
まとめ
今回は、お盆のお供えに飾ったあとの落雁の捨て方をみてきました。
自治体の決まりで川に流すことができる地域以外は、ゴミ捨てのルールにしたがって処分するようにしましょう。
でも食べ物を捨てるのはもったいないし、お供えしたものをいただくまでが供養だと思えば落雁も食べるのがいちばんいいですよね。
そのまま食べるのはあまり好みに合わないということでしたら、スイーツにリメイクしていただくのも良い方法です。