血液汚れにアルコールはNG
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ソファや寝具などについた血液のシミを取る際、アルコールを使おうとしていませんか?実は血液を落とすのにアルコール使用は勧められません。

この理由は、アルコールがタンパク質を溶解する力に欠けるためです。血液は主にタンパク質から成り立っているため、アルコールを用いてもシミを取り除く効果はほとんど期待できません。

また、アルコールは水性の汚れに対してもそれほど効果的ではないことが知られています。そのため、アルコールを使うと、血液のシミがさらに広がってしまう可能性があるので、使用は避けるべきです。

血液シミを除去する際に役立つ日用品としては、重曹や中性洗剤、大根おろし、酵素を含む弱アルカリ性の洗剤などが挙げられます。

これらは一般的に効果的ですが、ソファーや寝具などの素材によっては、これらの方法が素材を傷める恐れがあるため、目立たない部分でまず試してみることをおすすめします。

血液のシミにアルコールは逆効果?

パストリーゼなどのアルコールは使わない

血液のシミの除去は難しいとよく言われます。
多くの人はアルコールで血液のシミを落とせると思いがちですが、実はこれが逆効果になることが多いのです。

血液のシミを取り除く際には、アルコールの使用は避けた方が良いでしょう。血液はタンパク質から成っており、アルコールではこれらのタンパク質を溶解できないため、使用するとシミが広がる可能性があります。

また、アルコールは油性の汚れには有効ですが、水性の汚れにはあまり効果がありません。血液のシミは水性であるため、アルコールでの処理は適切ではありません。

さらに、衣類についた血液のシミを取り除く場合、お湯の使用も避けるべきです。これは、血液がタンパク質で構成されているためで、熱によってタンパク質が固まるためです。これは、例えば卵の白身が熱で固まる現象と同じ原理です。

血液シミの効果的な除去方法:重曹や特定の洗浄剤の使用

重曹とクエン酸が入ったボトル

タンパク質に由来するシミ、特に血液のシミを効果的に取り除くには、以下のようなアイテムが有効です。

  • 重曹
  • 住宅用洗剤(マジックリンなど)
  • 中性洗剤
  • セスキ炭酸ソーダ
  • 大根おろし
  • 過酸化水素(オキシドール)
  • 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
  • 酵素含有の弱アルカリ性洗剤

これらのアイテムの使用方法について、次に詳しく説明します。

重曹による血液シミ除去法

  1. 水と重曹を1:3の割合で混ぜてペースト状にします。
  2. このペーストを血液シミに塗り、約30分放置します。
  3. シミ部分を歯ブラシで優しく擦ります。
  4. 水を含ませたタオルやスポンジでシミ部分を軽く叩きます。

住居用洗剤(マジックリン等)の使用法

住居用洗剤とゴム手袋
マジックリンのようなアルカリ性洗浄剤は、血液のシミに効果的です。このような製品には、大根に含まれるアミラーゼに類似した成分が含まれており、血液成分を分解する作用があります。

  1. 洗浄剤をシミに直接スプレーし、数分間放置します。
  2. スプレーした箇所を水で拭き取るか、洗い流します。

中性洗剤を用いた血液シミの取り方

  1. 血液シミに中性洗剤を塗布し、数分放置します。
  2. 歯ブラシでシミ部分を軽くたたきます。
  3. 水を含んだスポンジでシミを拭き取るか、水で洗い流します。

セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)の活用法

  1. 水にセスキ炭酸ソーダを溶かします。
  2. 汚れたシーツや衣服をこの液体に浸けます。
  3. 数時間放置し、血液が浮き上がってきたら、シミ部分を揉み洗いします。

大根おろしによる血液シミの除去

大根おろし

大根に含まれるジアスターゼは血液の成分を分解するのに役立ちます。

  1. すりおろした大根を布で包み、血液シミに優しく叩きつけます。
  2. その後、水でしっかり洗い流します。

ジアスターゼは時間が経つと効果が減るため、すぐに使うことが望ましいです。

オキシクリーンを使用した血液シミの処理

酸素系の漂白剤は血液の分解にも効果的です。

オキシクリーンを水に溶かし、その中にシミのついた布を浸けます。これにより、シミが取り除かれます。

その他の血液シミ取りの方法

タンパク質の分解には酵素の使用が推奨されています。酵素を含む弱アルカリ性洗剤も血液シミには有効です。

また、手間をかけたくない場合は、市販の血液専用洗剤や、消毒用の過酸化水素(オキシドール)の使用も良い選択肢となります。

血液洗浄クリーナーは、使い方が簡単で衣類のほか色々な場面で使えるので常備しておくと重宝しますよ。

血液シミ除去のコツと注意点

ソファと犬

血液のシミを取る際には、いくつかの重要な点を覚えておく必要があります。

まず、漂白剤を使用する場合、生地の色落ちやダメージを避けるために、目立たない部分で試してみることが大切です。市販の酸素系漂白剤が推奨されています。塩素系や還元系の漂白剤は使用しないようにしてください。

また、処理した部分は完全に乾燥させることが重要です。これにはドライヤーの使用も効果的です。
血液を温めると固まる性質があるため、洗浄は水を用いて行いましょう。

ソファの場合の対処法

ソファには布張り、本革、合成皮革など様々な種類があります。

本革ソファ

本革製のソファには、アルカリ性洗剤の使用を避けるべきです。硬化や収縮、色落ちのリスクがあるためです。

代わりに、皮専用のクリーナーの利用がおすすめです。

合成皮革ソファ

合成皮革は、しっかり絞った濡れタオルで拭き取る方法を試してみてください。

シミが落ちない場合は、合成皮革専用のクリーナーを使用できます。

清掃後には、合成皮革専用の保護クリームや光沢出しワックスの使用が、汚れを防ぐ効果を高めます。

布張りソファ

布張りソファには、血液専用の洗剤をスポンジにつけて叩く方法が効果的です。

シミが落ちたら、水を含ませたタオルで叩いた後、乾いた布で水分をしっかり吸い取ってください。

布団・マットレス・シーツの場合

ベッドの上の猫

マットレスについた血液シミは、重曹ペーストを使って除去する方法があります。

マットレスは濡れた状態を避けるため、乾燥させることが必須です。迅速に乾燥させるためには、ドライヤーを使用することができます。

椅子の血液シミ除去法

椅子についた血液のシミには、中性洗剤や特定の洗浄剤(マジックリンなど)、血液専用の洗剤を使って除去することができます。

時間が経った血液シミの対処法

時間が経過すると、血液のシミは固まり、取り除くのが難しくなります。この場合、中性洗剤だけでは効果が不十分なことがあります。

そんなときは、大根おろし、セスキ炭酸ソーダ、血液専用洗剤などを試してみると良いでしょう。これらのアイテムを使用することで、固まった血液のシミを効果的に取り除くことが可能です。

血液シミ除去のポイントまとめ

血液シミを効果的に除去するためには、最初の対応が特に重要です。アルコールやお湯を使わないでくださいね。

血液が付着してすぐなら、水を含ませたタオルでシミを優しく叩き、表面から血液を取り除きます。この方法は、血液を布の奥深くに浸透させずに除去するのに役立ちます。

シミが残った場合は、中性洗剤や特定の洗浄剤(マジックリンなど)を塗布します。これらの洗剤は血液中のタンパク質を分解し、シミを落としやすくします。洗剤を塗った後、数分間放置し、その後優しく擦るか水で洗い流してください。

それでもシミが残る場合は、大根おろしやセスキ炭酸ソーダ、血液専用洗剤など、より特化した方法を試すことをおすすめします。

処理を早めに行い、シミの種類や付着した素材に応じて適切な方法を選択することが肝心です。また、どの処理方法を選んでも、最後には布地を完全に乾燥させることが大切です。これにより、生地の損傷を防ぎ、シミの再発を防ぐことができます。

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