
柔軟剤を使おうとしたら、フルーチェみたいに固まってる。もう使えないのかな?
そんなときは、ボトルごと振り混ぜるなどの方法で、なめらかに戻してから使いましょう。固まったまま無理に使うと、衣服にシミが残るといったトラブルの原因になりかねないんです。
この記事では、固まった柔軟剤の戻し方をくわしくお伝えしています。
残念ながら捨てたほうがいい場合もありますので、正しい処分の仕方や、今後固まらせないための予防策なども書いています。
新しい香りを試したくてついつい集めてしまうあなた、好きな柔軟剤を最後まで使い切りたいと思っているあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね。
柔軟剤が固まってる!戻し方は簡単?
固まってしまった柔軟剤は、よく振り混ぜたりお湯で溶かしたりすることで使いやすくなります。
柔軟剤が完全に分離した状態になっている場合は、変質しているため捨てるしかありません。でも、固まってドロッとしているだけなら、もとに戻して無駄なく使い切りたいですね。
暖かい場所に置いてみる
ドロドロに固まってしまった柔軟剤をもとどおりにする方法でいちばん簡単なのは「室温に戻す」ことです。
特に0度以下の寒いところに保管していた場合は、いったんお部屋の暖房器具の前など、温かい場所に置いてあげましょう。
ストーブやヒーターなどの熱源に近付けすぎると、高温になりすぎたりボトルが変形したりするおそれが。あわてず時間をかけて温度を戻してくださいね。
これだけで、もたっとしていた液体がさらさらになるかもしれません。
柔軟剤が固まる原因のひとつが気温です。柔軟剤は保管場所の温度の影響を受けやすいんです。室温が極端に低かったり、直射日光などで高温になると固まることがあるんですね。
暑い季節の炎天下に放置していた覚えがある…といった場合は、変質している可能性もあるので処分したほうがいいと思います。
この機会に、日用品のストック場所をチェックしてみるのもいいですね。たいていのものは、温度変化の少ない暗い場所に置いておくのが基本です。
上下に振ってみる
柔軟剤の温度が室温程度でしたら問題ありませんので、液体がなめらかになるように、ボトルごと上下によく振ってみます。
しっかり蓋をした状態で、ぶんぶん大きく振り、シャカシャカと中身を混ぜてください。
ボトル内でスムーズに動くくらいに柔らかくなれば、普段どおりに使うことができるでしょう。
「温めて、振ってみる」これで使えるようになれば捨てずにすみますね。
あとは柔軟剤を使うたびに、軽く振ってから使うようにするといいですね。口が汚れやすくタレやすくなりますが、しっかり使い切りたいですもんね。
お湯で薄めてみる
上記の方法でもとに戻らなかったときは、最後の手段として、お湯で伸ばして使うことになります。
熱めのお風呂くらいのお湯を用意し、ボトルに少しずつ入れ、よく振って溶かしていきます。ドロドロしていた柔軟剤の濃度が下がって使いやすくなるでしょう。
残り少ない状態でしたら、ボトルに直接お湯を入れても早めに使い切ることができますが、量が多い場合は小分けにしてから薄めてくださいね。
できれば、使うたびに1回分ずつ、透明の小さな容器で溶かすのがいいです。しっかり溶けないまま使ってしまうと、濃い部分が衣服にシミを作る場合があります。
ちなみに、最近の柔軟剤は、コンパクト洗剤と同じく少しの量で使えるように濃いものが多いんですね。なので、使うたびに水でゆるめる癖を付けるのはおすすめなんですよ。
洗濯機の柔軟剤投入口が汚れにくくなり、成分が残りにくいのでいろんな香りを楽しむためにひんぱんに種類を変えて使いたい人にもおすすめです。
メーカーに問い合わせる?
柔軟剤が固まった場合の対処法をネットで確認していると、「メーカーに問い合わせたら代替品を送ってくれた」という情報がありました。
買ったばかりで新しいものなのに中身が変質していた場合は、商品番号や購入の経緯を販売元に連絡するのも必要なことかもしれません。
でも、家庭での使用や保管の方法に原因がある場合が多いため、まずは思い当たる原因がないか考えてみてくださいね。
あとで詳しく書きますが、柔軟剤が固まってしまう原因は次の3つです。
- 保管場所の温度・湿度が適正でなかった
- 買い置き品や開封した柔軟剤の長期保存
- 違う銘柄の柔軟剤を混ぜた
また、銘柄によって「固まりやすい」といわれているものもあるんですね。香りが強い柔軟剤にその傾向が強く、レノアやダウニーなどは比較的固まりやすいそうです。
香りやパッケージが魅力的な柔軟剤はつい集めたくなりますが、早めに使い切るようにしたほうがよさそうですね。
柔軟剤が洗濯機で固まったとき
柔軟剤が固まるのは、ボトルの中とは限りません。洗濯機の投入口で固まってしまうこともあります。成分が空気に触れているので、むしろ固まりやすいですよね。
洗濯機の投入口で柔軟剤が固まったら、お湯を使って掃除していきましょう。柔軟剤が溶けやすいよう、お風呂より熱めのお湯(60度くらいまで)を使います。
取り外せる部品は別の場所で洗えますが、外せないときは洗濯機に直接お湯をかけます。
細かい部分は歯ブラシなどでこすりながら汚れを落としていきます。固まっていた柔軟剤が溶け出すので、かなり強い香りがしますよ。
お湯で流すときれいになりますが、汚れが内部に落ちてしまいますので、洗濯槽にぬるま湯を入れて1回すすぎましょう。
柔軟剤が洗濯機で固まってしまうと掃除がけっこう面倒ですね。固まったまま使うと、柔軟剤が規定量流れず効果が半減したり、故障の原因になったりもするそう。
なので、柔軟剤の汚れは普段からこまめに拭き取る癖を付けておくといいでしょう。
先ほど少し触れましたが、柔軟剤を洗濯機に入れるたびに少し水でゆるめると、汚れや固まりで悩むことが減りますよ。
私は縦型の洗濯機を使っているのですが、洗濯を始めるときに水を入れながら柔軟剤を洗濯機の投入口に入れます。そのときついでにジャバっと水を投入口にかけるようにしています。
柔軟剤が薄まるので、流れがスムーズになり、成分が洗濯機に残りにくくなります。
柔軟剤には、固まりやすい性質があるんですね。柔軟剤を使うたびに薄めたり、またこまめに拭き取ったりして常にきれいな状態にしておくことをおすすめします。
柔軟剤の処分方法 正しい捨て方は?
ドロドロに固まった柔軟剤がなめらかに戻らないときは、次の方法で処分してください。
古新聞などに染み込ませて処分
油などの液体を捨てるときと同じように、古紙や古布などに染み込ませてから、可燃ごみとして出します。
粘度が高く匂いが強いのでちょっとたいへんですが、牛乳パックやビニール袋を使ってこぼれないようにし、しっかり密閉して捨てるといいでしょう。
少しずつ排水溝に流す
基本は燃えるゴミとして出すのが正解ですが、量が少ない場合は、排水溝やトイレに流してしまってもいいそうです。
その場合は、固まりが詰まらないよう、極力うすめるように気を付けてください。たくさんの水を流しながら、回数を分けたりして少しずつ捨てるようにしてくださいね。
薄める水の温度は高いほうが溶けやすいので、浴槽のお湯を排水するときに一緒に流すのもいいアイデアですね。でも水温が高いと香りも強まるため、近所迷惑にならないように注意が必要です。
ボトルの捨て方
柔軟剤の中身は上記の方法で処分し、くれぐれもボトルに液体が入ったままポイッと捨てないようにしてくださいね。
中身を捨てて空になったボトルは、お住まいの自治体が定めているプラスチック容器の捨て方を確認し、正しく分別して捨てるようにしましょう。
私の住んでいる地域では、柔軟剤など洗剤類の容器は水ですすいで乾かしてから、プラゴミとして資源ゴミの収集日に出すことになっています。
柔軟剤を処分する目安は?
一般的に、柔軟剤はきちんと保存されて変質していなければ、5年前のものでも使えるほど使用期限が長いものなのだそうです。
変質というのは、ドロっと、またはプリン状に固まってしまったり、異臭が出てしまっている状態です。
説明してきたように、固まった柔軟剤でも振ったり薄めたりしてなめらかな状態に戻れば使えます。
でも、変質したものを使うと、衣服にシミができたり皮膚に影響が出たりということも考えられますので、心配なときは使わずに捨てるようにしてしてくださいね。
柔軟剤が固まる原因と予防する方法
それでは柔軟剤が固まる原因を詳しくご紹介していきます。原因がわかれば、予防する方法もわかるので、これからは柔軟剤を固まらせてしまうことはなくなりますね。
保管場所の温度・湿度が適正でなかった
柔軟剤を冬場10度以下になるようなところに置いておくと、フルーチェのようなドロドロ状態になってしまうことが多いようです。
柔軟剤には油分が含まれるため、低温で保管していると固まってしまうんですね。
反対に、高温でも固まることがありますし、油分の酸化など変質をおこす可能性があります。柔軟剤は、油分を含む化粧品などと同じように、気温変化に弱いと覚えておきましょう。
ですので、気温変化による柔軟剤の変質を予防する方法としては、20度前後の室温で直射日光の当たらない場所に保管しておくことが大切です。
買い置き品や開封した柔軟剤の長期保存
柔軟剤は正しく保管しておけば3年~5年は安心して使えるものですので、保存期間についてはそう神経質になる必要はありません。
ただし、特売のときに買いすぎてしまった、気に入った銘柄が廃盤になるので買いだめした、いろいろな香りを使いたくて何個も開封している…
そんな理由から、いくつもの開封前や使いかけの柔軟剤が溜まってしまうことがありますね。
あまりにも長い期間保存しておくことも、中身が固まる原因になりますので、柔軟剤は使い切るサイクルを考えて購入するようにしましょう。
そして開封したものは、早めに(3ヶ月くらいが目安)使い切るようにすることをおすすめします。
早めに使い切りたいと思うあまり、多めに使わないようにしてくださいね。柔軟剤の成分が肌を刺激するおそれがありますし、強すぎる香りは周りの迷惑になりかねませんので、適正量を守るようにしましょう。
違う銘柄の柔軟剤を混ぜた
別々の商品を混ぜたことが、柔軟剤が固まる原因になることもあるそうです。
違うメーカー、違うブランド、同じシリーズでも違う香り…いろんな種類を使ってみたくなる柔軟剤ですが、それぞれ成分が異なるため、化学反応を起こす場合があるんだとか。
自分好みの香りを追求するあまり、種類の違う柔軟剤をブレンドしている…という人はいませんか?
そうまでしなくても、詰替え用のパックを買ってきて、使いかけのボトルに補充してしまうことはないでしょうか。
詰替パックを利用する場合は、同じ銘柄のボトルを使い切ってから補充するようにしましょう。違う種類のボトルを再利用するときは、しっかり洗って乾かしてから使ってくださいね。
柔軟剤が固まったときの戻し方 まとめ
柔軟剤が固まっていたら、あわてて捨ててしまわずに、次の方法でもとの状態に戻してから使い切りましょう。
- 暖かい場所に置いて室温に戻す
- なめらかになるように、よく振り混ぜる
- お湯で薄めて濃度を調整する
柔軟剤は低温で固まりやすく、お湯で溶けやすいので、洗濯機の投入口で固まってしまったときもお湯で落とすことができます。
異臭がしたり、もとに戻らないほど変質してしまっていたら、もったいないですが、正しい方法で処分しましょう。
柔軟剤が固まる原因や変質を防ぐ保管方法、早く使い切るためのアイデアもご紹介しました。
魅力的な香りの商品が発売されつぎつぎに試したくなりますが、今後は買いすぎないように注意ですね。