洗濯物がピンクに変色した場合の落とし方
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分別して洗濯していたはずなのに、なぜか衣類が淡いピンク色に染まってしまった経験はありませんか?
白いタオルやシャツ、ブラウスを洗濯する際は、色移りに特に注意が必要ですよね。

今回は、そんな困った衣類のピンクへの変色に対する処理方法についてお伝えします。

ピンクに変わるメカニズムを理解すれば、適切な予防と対策が可能です。また、漂白剤を使ったら逆にピンクが強くなってしまった…という悩みにも解決策をご紹介します。

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【原因別】ピンクになった洗濯物を元に戻す方法

ピンク色になった洗濯物

皆さんの洗濯物に起きたことは、以下のどのケースに該当するでしょう?

ピンクに染まるという現象は大きく3つの原因に分けられます。

・他の衣類からの色移り
・日焼け止めの成分
・カビや酵母の発生

一緒に洗ってしまった赤い服の色が他のものに移った場合はわかりやすいですが、日焼け止めやカビが原因のこともありますので、どれが当てはまるか考えてみてくださいね。

では、それぞれのケースにおいて、洗濯物がピンク色に変わってしまった場合、どのようにしてその色を取り除くか見ていきましょう。

色移りが原因である場合の取り除き方

洗濯物と洗剤

色が移るのを防ぐ基本は、洗濯物が濡れているうちに速やかに処理することです。

発見したらすぐに対応するのがポイントです。

これから用いるものは3つです。

・50度を超える熱めのお湯
・弱アルカリ性の洗濯用洗剤
・衣類用漂白剤(酸素系)

一般的な洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多いです。

酸素系漂白剤には「オキシクリーン」「ワイドハイター」などが含まれます。色柄ものに使えるかを確認してくださいね。

次に、これらを使ってピンク色を取り除く手順をご案内します。

準備の段階

まずは50度を超える熱いお湯を準備します。洗浄力を高めるために、熱を逃がしにくい容器を使用するのが望ましいです。

次に、通常の2~3倍の量の弱アルカリ性洗剤と、指定された量の酵素系漂白剤を水に溶かします。

取り除くプロセス

作った洗浄液に色が移った洗濯物を漬け込みます。

洗浄液をたまにかき混ぜながら、少なくとも30分は漬けておきます。
(洗濯物の量や色移りの程度に応じて、漬ける時間は加減してください。)

最後のステップ

色がきれいに取れたことを確認してから、いつものように洗濯して終了です!

水洗いが不向きな素材や、アルカリ性の洗剤が使えない繊細な素材の場合は、プロのクリーニング店への相談をお勧めします。

原因が日焼け止めだった場合の対応策

日焼け止めと女の子

洋服に付着した日焼け止めの作用で、衣類がピンク色に染まることがあります。

この場合に用いるものは2つです。

・ぬるま湯
・中性洗剤
(普段使っている食器用洗剤で問題ありません。)

この状況を解決する手順は、非常にシンプルな3ステップです。

準備の段階

まず、ぬるま湯を準備し、中性洗剤を用意します。

取り除くプロセス

中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中にピンクに染まった衣類を入れ、優しく揉み洗いをします。

最後のステップ

洗濯機で普通に洗って終了です。ここでは漂白剤の使用は避けるようにしてください。

何をしても色が落ちない時は、専門のクリーニング店に相談してみると良いでしょう。

カビによる変色への対処法

ピンクカビ

カビが洗濯物の色を変えた場合は、塩素系漂白剤を用いて色を取り除く手段が有効です。

ピンク色の変色を引き起こすカビは、実際には「ロドトルラ」という種類の酵母菌です。

この酵母菌が増殖し、洗濯物に付着すると、特有の色と匂いが発生します。これはお風呂場にも見られる「ピンクカビ」として知られています。

塩素系漂白剤を使うことで、色素沈着やにおいの原因となるカビや酵母を除去することが可能です。漂白剤は、除菌や殺菌の効果もあるため、カビ対策には特に効果的です。

漂白剤は、適切な濃度で使うことが大切です。「シミ抜き」の濃さで対応します。

注意:使用する前には衣類の表示を確認し、「塩素系漂白剤使用可」の製品であることを確かめてください。塩素系漂白剤は生地を傷める可能性があるためです。
また、強い漂白作用があるために色柄ものには使うことができません。

塩素系漂白剤が使えない場合は、酵素系漂白剤の使用を検討しましょう。その際は液体タイプよりも粉末タイプのほうが効果的であるとされています。

洗濯物がピンクに変色する原因と予防法

洗濯機とピンクの洗濯物

洗濯物がピンク色に染まる主な原因には3つあると、先ほど書きました。

・他の衣類からの色移り
・日焼け止めの成分
・カビや酵母の増殖

これらの問題にどのように対処し、予防していくかを見ていきましょう。

色移りの原因と防止策

色移りは主に以下のような状況で起こります。

・他の衣類の濃い色が落ちて移る
・洗濯水に問題がある

例えば買ったばかりの衣服など色が出やすいものと、白い洗濯物を一緒に洗ってしまった場合。特に夏場は水温が高くなりやすいため、色落ちしやすくなります。

また、入浴剤を使ったお風呂の残り湯を洗濯水として使用している場合などが考えられます。

入浴剤の色が移るというより、洗濯の際に柔軟剤を使った場合にピンク色になりやすいです。
これは、柔軟剤に含まれる界面活性剤が入浴剤中のウラニン色素と反応してピンク色の色素を生成するためです。

予防策としては、次のことに気を付けることです。

・色物と白いものを分けて洗濯する
・編みの細かい洗濯ネットを利用する
・入浴剤を使ったら残り湯を洗濯に使用しない

節水を考慮して残り湯を使いたい場合もあるかと思いますが、入浴剤を使用しなければ問題ありません。

日焼け止めによる変色への対応

日焼け止めが洗濯物について変色を引き起こすこともあります。これは、日焼け止めに含まれる酸化チタンや酸化亜鉛が漂白剤と反応し、ピンク色の物質を生成することが原因です。

この問題を防ぐためには、以下の対策をお勧めします。

・日焼け止めがついた衣服に漂白剤を使用しない
・日焼け止めがついた部分は先に洗っておく

できれば日焼け止めを塗った部分が直接衣服に触れないようにするといいですが、日焼け止めを肌にしっかりと馴染ませ乾かしておくことも大切です。特に首周りは注意しましょう。

カビの増殖を抑える方法

通気性の良い洗濯かご

カビは湿気が原因で繁殖します。ピンクカビも湿気を好む酵母の一種で、カビと同じような条件で急速に増えることがあります。

洗濯物を一定量まとめてから洗う人もいると思いますが、洗濯前の衣類の扱い方がカビの繁殖につながっている可能性があります。

例えば、次のようなことはありませんか?

・洗濯機の内部に、洗濯物をそのまま長時間放置している
・汗で湿ったスポーツウェアや手を拭いたタオルが混ざっている
・洗濯機の蓋を締めたままにしている

これらの行動は、洗濯機内の湿度を上げ、カビが生じやすい環境を作り出してしまいます。

カビを防ぐための実践的なアプローチは以下の通りです。

・洗濯物を溜め込まず、定期的に洗濯する
・洗濯物を保管する際は、風通しの良い洗濯カゴを使う
・湿った洗濯物は別に干しておくか、洗剤水に漬け置きしておく

洗濯機を使っていない時は蓋を開けて乾燥させておくこと、洗濯槽のクリーニングをして清潔にしておくことも大切です。

このように気を配っておけば、カビによる変色に悩まされることは少なくなるはずです。

さいごに

洗濯物がピンクに変色する原因は色移り、日焼け止めの残り、またはカビ・酵母によるものがあります。それぞれに対して、ピンク色の落とし方をご紹介しました。

また、大切な衣類をピンク色にしてしまわないよう、3つの原因をなくすことで予防する方法をお伝えしました。

ピンク色を落とす方法は簡単ですが、予防するほうが手間がかかりません。

日本は湿気が多い国ですし、多くの人が毎日忙しく洗濯物を貯めがちにもなります。だからこそ日頃の心がけで、衣類が変色してしまうトラブルを防ぐようにしましょう。

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